Cartier Pantere 電池交換メンテナンス

2020.5.1お預かりのCartier Pantere 電池交換メンテナンスです。
メンテナンスというか「今回「洗浄の有無は任せるコース」です。
2016年にもお預かりの腕時計。

2本届いたうちの1本。1本は「CITZEN Eco Drive」ですから、こちらで出来るのは日光による充電くらい。本来はお断りする腕時計ですが、カルチェのついでですから受付です。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに両開きバックル。全体には綺麗な感じで洗浄は必要か?というレベル。

ブレスを外してラグ部をチェックしますが、綺麗ですから洗浄は不要でしょう。

裏蓋の裏側もチェックして。錆びた様に見えますが、以前のものです。

裏蓋を開けますが、汚れも無く綺麗ですからあまり使用されていない感じ。

ムーブメント拡大。電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。

時間を合わせて電池交換完了です。そしてEco Driveですが2時間ほど日光に当てれば動き出しました。その2時間の間に、ブレスくらいは洗浄してあげましょう!と洗浄すると
洗浄器が真っ黒に。そして翌日、ブレスを付けようとすると時計は止まっており。
2時間の日光充電では充電不足?二次電池の劣化ならお手上げです。
二次電池はメーカーのみで「分解修理も必須」となりますから20.000円弱は掛かるでしょう。
もう15年の使用と言う事で驚きですが、それにしては綺麗な状態。でも二次電池が駄目になる頃でもあります。いずれにしろ費用を欠けるなら、メーカーでの電池交換+分解修理でしょう。

ラグ部の汚れも結構な状態。

裏蓋ネジも洗浄します。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大ですが綺麗な状態。パッキンの劣化も無くまだ使えます。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ですが文字盤が外れております。文字盤だけがパカパカ浮きます。それが止まりの原因か?

文字盤の足がムーブメントに突き刺さって固定されている構造ですが、その足が折れた状態?外すには針も外す必要がありますが、外しても直せないので、そのまま戻すことにします。

ケースの内側もチェックします。浸水がある訳でも無く綺麗な状態。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

ブレスごと洗浄でバックルも綺麗になったところで。

バンドを取り付け洗浄+日光充電+基準位置合わせ+強制受信で作業完了です。作業後、5時間ほど日光に当てて充電。今回は洗浄のみのお預かりとなりました。Eco Driveも10年を超えると二次電池の性能からは、蛍光灯では充電不足です。直射日光で5時間くらいで普通に動くかどうか?

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可