dunhill Millenium 電池交換メンテナンス
2017.7.10お預かりのdunhill Millenium 電池交換メンテナンスです。
「パッキン交換もご希望」でしたが、この時計の交換用パッキンは持ち合わせがありません。
2本届いたうちの1本。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドにブレスバックル。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
パッキン交換というご希望ですから、かなり痛んでいるのかと思いましたが。
この腕時計でこのサビは、普通の痛み具合。
パッキンは効いておりますし、錆びるのは素材の影響。
よって同じ純正パッキンに替えても、効果は何ら変わらないでしょう。
サビは綺麗に削り落としてから洗浄します。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。綺麗な状態ですからパッキン交換は不要。
作業の前に電池を入れて動作確認。問題無く動きます。
竜頭の動きをチェックして。
竜頭パイプも、チェックします。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ケースの内側にサビが回っております。これはパッキンの効果が出ていない為です。
ただパッキン交換をしてもおなじです。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ケースの錆びも落として洗浄しましたが、これが限界。
このモデルはこの状態のものを多く見て来ましたので状態が悪いとは感じません。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して。
外したパーツを戻します。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンを装着しますが緩みも無く。
裏蓋もきつく締まりました。このモデル状態が悪い物は閉めるときが軽いです。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。この時計のパッキンはメーカーへ出すか、分解修理を受け付けるお店で、分解修理ついでで無ければ交換は難しいでしょう。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。