GUCCI 5500M 電池交換メンテナンス
2020.10.13お預かりのGUCCI 5500M 電池交換メンテナンスです。
2015年にもお預かりの腕時計。
文字盤のシミと言うか湿気の痕跡が気になります。
2本届いたうちの1本で、他の1本は「RovenDino」
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに両開きバックル。
バックルの汚れが凄いので洗浄コースは効果があります。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックします。パッキンにも異常は無く、防水機能に関して性能以上のストレスが掛かっております。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。ムーブメントを留めたネジ2本が「強烈な錆」
ただムーブメントは意外に綺麗です。
コイルにまで及んでおりますがギリギリでセーフです。
錆びた粉が散っているのお分かります。
電池格納部をチェクしますが綺麗な状態。
巻芯にも錆びた粉が付着しておりますので洗浄します。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤も
ケースの内側もチェックします。バネ棒が片方、錆で外れません。
ケースとごと洗浄して外れる事に期待です。
反対側もチェックしますが全体的に錆びた粉が散っております。
ブレスですが5回。洗浄し直した後の写真。細部には汚れが残りますので
一晩、浸け置きして何度か洗浄し直します。
弓環も同じです。
ラグ部のバネ棒ですが洗浄して外す事が出来ましたが、交換します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ネジの錆も削り落とします。
こちらはこれが限界。外して洗浄という手段もありますが、錆びており頭が折れたら対応が出来ませんから、外さず。錆だけ粉が散らないように削り落とします。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンを装着します。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
2日掛けて洗浄、ブレスも綺麗になったところで。
バネ棒は交換。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。