HERMES MEDOR 丁番バネ交換
2020.4.14お預かりのHERMES MEDOR 丁番バネ交換です。
下をむけると蓋がダラリと開きます。
今回、正常動作ですから裏蓋は開けません。「バネ交換のみ」となります。
まずは革ベルトを外します。
純正のバネの持ち合わせは無く、また入手も不可です。既製品に交換すると、金色のバネでは無くシルバーになり。少し細くなりますから蓋の閉まりが弱くなります。
蓋を外せば折れたバネが穴に残っております。この位置で折れていると言う事は
オリジナルのバネを使えるかも?。使えたらバネの力は少し弱くなる程度で維持できますが。
このバネの端を伸ばして再利用します。ただ手間は交換する倍は掛かりますが
その方がオリジナルに近い感じが出ます。端を伸ばしますからバネの「巻が一巻き減ります」
その分だけバネの力が弱くなりますが、元の状態は強すぎますから丁度良いかも知れません。
おや?「4時」の位置にゴミが?振ると動きますからガラスの内側です。
一枚目の写真にも写っておりましたね。
裏蓋を開けて。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
黒い三日月状のゴミを取り除きます。
バネの加工と装着完了。指が攣りましたがそれだけ難易度は高い。
巻が一巻き減っておりますが分からないでしょう。
バネの折れた位置がもう5mm長かったら再利用は難しいのですが上手い具合に折れておりました。これなら元のバネと変わらない感覚で使えます。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。