HERMES MEDOR バフ掛け電池交換メンテナンス
2021.2.1お預かりのHERMES MEDOR バフ掛け電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。
どこぞやでバネの修理をしたらキズが付いたということで、バフ掛けで目立たなく出来ないか?というご依頼です。ネジが入っておりませんがこれは締めていないだけのようです。
それにしてもこのバネ棒ですが、バネの先端が上下に刺さって固定する構造が。両端が前に飛び出すことで締める力を作りだしております。
この留め方では一度、抜くと装着が厄介ですから触らぬ神にですか。こちらでも「既製バネに交換」は可能ですがバネの力が弱く。今の方がバネ感としては良い感じでしょう。
遊び革の状態もチェックします。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクします。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
バネ棒も洗浄します。
裏蓋の裏側もチェックします。
ケースをバフ掛けしますから、革ベルトの装飾も外してバフ掛けします。
バフ掛け&洗浄は終わりツヤが出ました。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
装飾の固定用ネジも洗浄して綺麗になりました。
取付完了。
尾錠も磨いて綺麗になりました。
ぱっと見は綺麗になりました。
よく見るとキズは残りますが、メッキと思いますからあまり深い傷取りは出来ず。
目立たなくはなりました。
全体にツヤがでた事でもキズに注意が行かないでしょう。
バンドを取り付け時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。