LUINOX Chronograph Series 3080 電池交換メンテナンス
2019.10.10お預かりのLUINOX Chronograph Series 3080 電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。プッシュボタンの動きがぎこちないですがプッシュボタンが触れる、ムーブメント側にレバーが劣化しているようです。プッシュボタン操作のしすぎが原因でようくこうなります。
腕時計のクロノグラフ機能を、ストップウォッチ専用機の代わりに使っていてはこうなります。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
そして時間針が、クロノグラフ針に干渉して止まると。
短針が○の秒針に干渉しております。秒針が反り上がっておりますから引き抜こうとした痕跡ですが、この秒針外れない物が多く引き抜こうとするとこうなります。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
作業の前に電池を入れて動作確認。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。 針は抜けない構造なのか?固いだけなのか?
兎に角は外せないので、このまま押さえ込んで反り上がったものを押し込むしかありません。
本来、こうなると「針の交換しかなく」。
針を触って修正してもキズが付きますし、クレームになるのが嫌で触りたがらないでしょう。
ところが交換となるとメーカーへ送るしか無く、この状態では「針交換のみで受付不可で」数万円になるでしょう。
ケースの内側もチェックしますが綺麗な状態。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
電池を入れて動作確認。
組み込んで問題無く動いており、しばらく様子を見ます。短針と秒針が重なるのが1時間に一度。24時間、置いてみますが20時間後に、干渉して止まっており。再度、 ムーブメント取り出し。
当たっている箇所を、押さえ込んで短針のトリチュウムと干渉しないようにします。
3日くらいは様子を見ないといけませんが、それで問題無ければ治ったとするしかありません。
再度、干渉したときはメーカーへ宜しくお願いいたします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。