CORUM Admiralscup ダイヤベゼル電池交換メンテナンス

2021.4.9お預かりのCORUM Admiralscup ダイヤベゼル電池交換メンテナンスです。
ご依頼時に「ダイヤ巻は不可」と記載がありましたが出来れば?。と。初のご依頼の方ですが普通に受け付けました。ダイヤの方は洗浄出来るか現物を見てから。という事でお預かり。

さて現物をみての判断ですが、基本このクラスのダイヤ巻は洗浄程度でダイヤが外れる事は無く、安心して洗浄は可能です。気にするのは「ダイヤ巻=高級品というお客様は思っておられて当然」という決めつけで掛かります。怖いのは、その状態で「キズ・擦れ」等の弁償は非常に高額になる。それだけでは無く、ベゼルの脱着時に何か起これば、何かと高く付きますので関わりたく無い訳ですが。時計の状態は良く、また受付時、引っかかる文言も無かったので普通に受付ました。

こういうご依頼で「キズなどの心配する文言があれば即、お断り」となります。

それよりも洗浄する気になったのは。「洗浄で変わり映えする」=「喜んで頂ける」と言う事です。使用感はありダイヤの周りには汚れが付着、こういう状態は洗浄すれば、ダイヤの輝きが冴え渡ります。きっと喜ばれます。何とか喜んで頂きたい一心ですが。

2本届いたうちの1本で、もう1本は「こちら」

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに両開きバックル。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックします。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。

これがムーブメントで。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

18金のズッシリ重いベゼルをチェックします。

ベゼルネジも洗浄します。

それでも簡単に「文字盤&ムーブ」の取り出しには至りませんからもう一手間掛かります。

ケースのサビから湿気も入っております。

そのせいか文字盤のブルーが少し色褪せて薄くなっております。

ケースの内側もチェックします。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ベゼルも洗浄して綺麗になりました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して。

ベゼルにパッキンを装着。

ネジも洗浄して綺麗になりました。

電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。写真では分かりにくいですがベゼルのが輝きが増してキラキラしております。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可