CYMA SEALOAD 729

2016.5.10お預かりのCYMA SEALOAD 729電池交換メンテナンスです。
一度はお断りした時計です。

と言うのも「状態が悪過ぎる」。悪い過ぎる事が何故いけないかというと
電池交換後に不具合が出る可能性が高い。
しかも不具合が出ても修理不可となる可能性が高く。
そうなると電池交換メンテナンスの費用が無駄になります。
厳密には「修理は可能な場合もあります」。(数万円は掛かりますが)
ただ時計が古いと次に何が原因で、再度不具合が出るかも知れず。

部品調達が出来ない場合は「電池交換メンテナンスの費用」「修理の費用」
すべて水の泡ですが「諦めて頂くしか無く」。
それで納得される方など皆無に等しく
お断りする事が最善の対策と思っております。

今回は覚悟の上と言う事で、電池交換メンテナンスです。
それにプラス今回は「不動の場合では3.100円」は覚悟している。
それなら、こちらも受付を断る理由はありません。
ステンレス無垢バンドにブレスバックル。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが硬化してパリパリ。
これは後で交換するしか無いでしょう。もちろん動けばですが。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

竜頭には何か石が装飾されており洗浄で外れないか心配でしたが。
ムーブメントを見て、このクラスなら大丈夫と洗浄。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。インデックスが湿気でツヤがありません。

こうなるのは「ガラス外れの前兆」があったので仕方が無い。

簡単に外れます。詰まりはケースとガラスの隙間は湿気が入る隙間だらけ。

ガラスは外したまま、ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ガラスも洗浄して綺麗になりました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋も洗浄して綺麗に。パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に装着します。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

問題無く動きましたので「電池交換&洗浄3.100円コース+ガラス接着+パッキン交換」4.100円となります。
一般的に多いのは「不動の場合は支払いの意思が無い」。
そういう方が殆どです。よって「不動の場合でも洗浄代として支払う」という
意思表示が無い方は、状態が悪いと返却する事が多いです。

この時計も問題無く動きまして発送。1年は問題無く動くと思われます。
ただ不具合が起こった時に、費用を掛けて修理するのか?
古い時計は全て、修理のお勧めはしておりません。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可