SWISS MILITARY HANOWA 10080X 電池交換&プッシュボタン
2021.6.16お預かりのSWISS MILITARY HANOWA 10080X 電池交換&プッシュボタン修理です。
竜頭の動きをチェックして。というか動かない。プッシュボタンも押し込まれたママ。
外観は奇麗な腕時計ですが固着は意外な感じです。
微調整位置をチェックします。
バックルの汚れもチェックしますが奇麗な状態ですから益々、プッシュボタンの固着が不思議。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
バネ棒は洗浄して綺麗になりました。
弓環を外してラグ部の汚れもチェックします。
裏蓋の裏側もチェックして。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。パッキンが効いていた事がよくわかります。よってムーブメントにダメージは無し。
竜頭が回りませんし、引き出せない。少しずつほぐしながら引いて行きます。最後はピンセットで跨いでテコの原理で強引に引いて抜けました。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。サビよりも竜頭のパッキンのグリス切れ。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ただプッシュボタンが押し込まれたママ。
片方は戻りますが、右側は押し込まれたママです。
プッシュボタンを外します。これも引いたのみでは外れず。内側から叩き出しました。
パイプ側ですが黒い塗装なので分かりにくい。
少し削ると状態が良く分かります。
ここまで削ってから再度、接着します。
奇麗になりました。
プッシュボタンも洗浄して綺麗になりました。
バネを装着してグリスアップして取付。
もう一つ、プッシュボタンがありました。これも押し込まれたママ。
先ほどとほぼ同じ様な工程を辿り、洗浄して綺麗になりました。
プッシュボタンも同じく洗浄して綺麗になりました。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗に。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ベルトごと洗浄で弓環の汚れも綺麗になったところで。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。プッシュボタンも直したので「ゼロ位置合わせ」もスイスイ。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。