PIERRE BALMAIN 2855 電池交換メンテナンス
2021.2.17お預かりのPIERRE BALMAIN 2855 電池交換メンテナンスです。
2本届いたうちの1本で、もう1本は昨年7月にお預かりしたところ「こちら」。今回は電池交換では無く、磁石が回らなくなったというご依頼です。荷物のついでですから効率が良い。
先ずはハンティング、磁石を見てみましょう。
固定用のベゼルリングを外し。
磁石の取り出し。
湿気が入ってサビが浮いております。これではサビが噛んで回転しません。これは洗浄するまでも無くブラシでサビを落としてグリスアップするのみ。
外したパーツを戻していき回転を確認。
裏側からも動かしてみて問題無く動きます。
さて本題の「PIERRE BALMAIN 2855」です。
ステンレス無垢バンドに両開きバックル。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
裏蓋ネジを外します。
外しても裏蓋が浮きませんし下を向けても密着して外れません。
何とか外しますが、パッキンが効いていた事がよくわかります。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
作業の前に電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。
ネジも洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗に。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。