PULSAR LED/Tiffany & Co 電池交換

2020.11.28お預かりのPULSAR LED/Tiffany & Co 電池交換です。
もう動く個体が少なくなったモデルですが如何でしょうか?

プッシュボタンの動きもチェックして。

ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。

微調整位置をチェックします。

バックルの汚れもチェックします。そして大事な「磁石」。

ここに収まっておりますと、お知らせもありました。これが無いと時間合わせが出来ません。

裏蓋は乗せだけの構造ですが、スクリューバックリングで締め込んで固定する構造。

「MIN」「HR」と書いてある箇所に磁石を当てて時間合わせをしますが
その前に動くのか?

裏蓋の裏側もチェックしますが意外にも綺麗な状態。裏蓋を洗浄したいですが裏側に溶接留めしてある端子が外れたりするので「触らぬ神に・・・」

これがムーブメントですが簡単な構造。

電池が黒く酸化しております。

液漏れはしておりませんが、この大きなサイズの電池は今は存在しない。

電池格納部をチェクします。劣化はありますが導通はするでしょう。一応、端子の磨きだけはしておきます。

同じサイズの電池は存在しませんから厚みが同じの「LR44」でテストします。電圧も定かではありませんが過去にも同じ電池で表示だけはする事を確認しております。LR44を入れるのは電池を入れたと同時に電池が放電する事もあり。普通の酸化銀電池は入れず「LR44」を入れてみます。なんと!見事に表示。

となれば電池のサイズを合わせる必要がありゴムを巻いて径を合わせられるか?このゴムは時計用ではありません。ストレッチの為のゴムチューブの応用です。

装着出来ることを確認出来たところで「SR44SW」に入れ替えます。

さて時間合わせが出来るのか?

バックルから磁石を取りだし。

これを端子に当てて時間合わせをします。

「MIN]に接触させて「分」と「月」のアジャスト。
「HR」に接触させて「時間」と「日にち」を合わせます。
「時間と分」はアジャスト出来ましたが同じ「HR」位置を触って
日にちが送られず。日にちを送ると時間が進みます。
これはもう時間が分かるだけで満足して頂きましょう。

それにしてもPULSARと思っていあたら「Tiffany&Co」という表記はかなりレアなモデルでは?

普段は真っ暗ですが右のプッシュボタンを押して。

時間表示(数秒だけ)。左のプッシュボタンでカレンダーです。 翌朝、15分の遅れですが表示するだけで良しとして頂きましょう。翌日までは動いた事を確認出来たところで。

ブレスを外し洗浄します。

ブレスだけは洗浄しておきました。表よりも裏側がツヤが出て綺麗になりました。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になったところで。

磁石を戻して電池交換メンテナンス完了です。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可