G-SHOCK AW-500/380
2016.7.1お預かりのG-SHOCK AW-500/380電池交換メンテナンスです。
アローズ別注のもので、普通の黒ではないという事ですが。
このモデルはもう古いですから、加水分解が普通に起こります。
そして電池交換で動く物も稀ですからお断り対象。
プッシュボタンの動きもチェックして。
遊び革がありません。
ベルトを外さないと裏蓋が開けられない構造ですから外します。
洗浄で綺麗になりますが加水分解が怖い。
ただ弾力性が充分ですから少しなら洗浄しても問題ない・・・ハズ。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
ベゼル・カバーも外します。これも弾力がありますから少し洗浄します。
ベゼル・カバーを外すのは手間ですから不動の場合は無駄な作業になります。
かといってベゼル・カバーを付けたままバイスにセットして
工具を回せばベゼル・カバーが圧迫されて割れます。
ケースの汚れをチェックして。
反対側もチェックします。
ネジも洗浄します。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っております。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。洗浄の前に動作確認します。
電池が液漏れしております。
でも電池格納部は綺麗です。
絶縁フィルムを外してみても綺麗ですから問題無いでしょう。
電池を入れて動作確認。前文字表示してリセットすれば正常動作を
確認して洗浄作業に進みます。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。特にプッシュボタンの裏側を。
反対側もチェックしますが異常はなく。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
遊び革ですが専用はありませんが、DWシリーズ用の物を取り付けます。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ベゼル・カバーも綺麗になりました。
ネジも洗浄して綺麗に。
ウレタン・バンドも軽く洗浄。
遊び革も取り付けて。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。