CASIO G-SHOCK DW5400/240 電池交換メンテナンス
2021.11.14お預かりのCASIO G-SHOCK DW5400/240 電池交換メンテナンスです。
ウレタン・バンドは外して到着。
ベゼル・カバーのネジも外してありますが、1本が外れないと言う事でお預かり。ネジがなめておりますが完全に固着しております。
バネ棒が入る穴もチェックします。
ネジは回せば必ずネジ切れます。小さなペンチでネジう摘まんで回してみますがビクともせず。仕方がなくベゼル・カバーはネジをそのまま引き抜きました。加水分解寸前の状態なら割れますが、まだ弾力があるので大丈夫でしょう。
ラグ部の汚れもチェックします。
ネジが残った箇所は穴が埋まっておりますが汚れが溜まっただけか?
無理に抜かない方がよいでしょう。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。おや?パッキンが途中で切れているだけでは無く。部分的に欠損状態ですからこの部分は非防水。
これがムーブメントで。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
スペーサーゴムが濡れております。
濡れていたのはこの辺りですからパッキンが原因か?幸いケースの縁のみですから拭き取りで対応。
一応、ゴムを外してみますがムーブメント側も異常はなく。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
ベゼル・カバーは洗浄したいですが、戻すときにネジの上から押し込む必要があり。柔らかい状態を保つタメにも加水分解は避け、洗浄は止めておきます。
ガラスはプリントですから、そのまま洗浄は出来ず。新しいパッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
ネジやバネ棒も洗浄で綺麗になるでしょう。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ネジはそのままにします。私が行うとしても55-6を注油して染みこませ、ペンチで一気に回すしかありません。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ベゼル・カバーは拭き取りのみですが綺麗になりました。
ウレタン・バンドは洗浄。
ネジやバネ棒も洗浄して綺麗になりました。
バラしたママの送付依頼ですから、このまま発送となります。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。