CASIO G-SHOCK DW-6500-1161 電池交換メンテナンス
2020.1.28お預かりのCASIO G-SHOCK DW-6500-1161 電池交換メンテナンスです。
丁度、ガラスのキズが写る角度になっております。この記事は修復は不可です。ガラス交換しか修復の方法はありませんが、もうパーツの入手は不可。
ガラスの曇が気になりますが洗浄で綺麗になるでしょう。
遊び革の状態もチェックします。
ブレスの汚れも洗浄で綺麗になるでしょう。
バネ棒も洗浄します。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
ベゼル・カバーも外します。
裏蓋ネジも洗浄します。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。
これがムーブメントで。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
動作は問題ないようですから作業を進めます。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ベゼル・カバーを外せば汚れがビッシリ、これも洗浄します。
ガラスの曇り取りも行う為には外します。黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかりますね。このガラスですが工具を使って割れるかどうか?って力でケースから抜き出しますが、簡単に抜けました。つまりはプラスチックのパッキンが縮んでいるのでしょう。劣化はありませんが密閉性に欠けるために防水機能は落ちます。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ました。
センサー部分も外して洗浄して綺麗に。
センサーを戻します。
ネジで固定して。
文字盤をセットします。
ガラスは外すのも軽かっただけに装着も軽い。かといって指で押さえて入るような致命的なものではありません。ガラスの曇りは取れスッキリ致しました。綺麗になったケースにムーブメントを戻しますが。プッシュボタンが効かない?
再度、ムーブメント取り出しで確認すると。プッシュボタンは押してもバネの力で戻りますが。写真の様に押し込まれたママ戻りません。バネが錆びて劣化しているかグリス切れか?
プッシュボタンを外してみますと錆は無く非常に綺麗な状態。(洗浄したこともありますが)。これはグリス切れの様ですからグリスアップの為に4つともプッシュボタンを外します。
全てのプッシュボタンを外しますが錆は無く綺麗です。
ムーブメントを戻してプッシュボタンの動きをチェックします。実にスムーズな動きに成りました。
ネジは洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ベゼル・カバーも洗浄して綺麗に。
装着してネジで留めます。
ウレタン・バンドも洗浄して綺麗になったところで。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス、「ガラスの脱着」「プッシュボタンの脱着」修理完了です。もう加水分解が起こっても不思議では無い年代物ですが洗浄しても弾力ありまだまだ現役で使えそうです。ただ防水機能だけは要注意です。G-SHOCKで「プッシュボタン脱着+ガラスの曇り取り」までセットで行ったのは初めてですが、それくらいの年数が経過したモデルでもあります。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。