CASIO G-SHOCK MRG-110/1569
2017.6.28お預かりのCASIO G-SHOCK MRG-110/1569「文字盤の接着剤除去」です。
このご依頼は「受付不可」となります。
高確率でクレームになる、かつお客様が後悔するご依頼だからです。
2本届いたうちの1本。
プッシュボタンの動きもチェックして。
微調整位置をチェックします。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。
裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っております。
金属とゴムのスペーサーがズレております。
これがムーブメントで。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
こちらは液晶側。
ケースの内側もチェックして。
ベゼルを外します。
この状態にしてガラスを裏側から押し出します。
抜け殻ですがこうなります。
文字盤を固定する為にケースに戻して作業しますが、最後は細かい作業になるので外します。
これが文字盤ですが
2枚貼り合わせです。その接着剤が周囲やデジタル表示窓から溶けて染み出ている訳です。
裏側からみれば1枚のプラスチックの板ですから。
それにシルバーの中抜きをしたプラスチックの板を貼り付けてある事が分かります。
外周からも染み出ております。
大まかには除去しましたが、綺麗にしようという気持ちが出るほど
文字盤にキズが入ります。
過去にそのキズでクレームがあり、原状復帰という経験があり。
そこまで言われるのならと。「この受付は止めました」
元から理解を得るには無理がある箇所など受けなければ良かったと後悔した記憶が。
外周もまだ綺麗に出来ますが、痛めるリスクと隣り合わせ。
それと時間が掛かります、この作業に1時間を掛ける訳にもいかず。
途中で止める訳にはいかなくなると大変です、この辺でやめておきます。
文字盤とガラスを戻して。
ベゼルを取付。
スペーサーを正しい位置に戻し。
プッシュボタンの動作確認。
文字盤の接着剤除去、完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。