G-SHOCK MRG-1200T/1789

2017.11.2お預かりのG-SHOCK MRG-1200T/1789電池交換メンテナンスです。
「不動は不払い」をご選択ですから洗浄のまえに電池交換の流れになります。

プッシュボタンの動きもチェックして。

チタン無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。

微調整位置をチェックします。

バックルの汚れもチェックして。

裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。

1本のネジが錆び付いて動きません。

ラグ部のピンもサビがひどい状態。裏蓋ネジとラグ部ピンから妥当な洗濯は「返却」です。「不動は不払いですから、苦労しても動かなければ「お支払いの意思は無し」という事になります。

返却と決め込み1日起きます。置くならせめて1日「油を染みこませる努力」はしてみましょう。

油を注して1時間ごとにチェックしますが微動だにしません。

幸いネジ3本は外れましたから若干の隙間は空きますので、そこからも注油します。

外れネジは洗浄ですが「裏蓋が開いて、動いた場合に限ります」。

翌日も全くの不動。諦めて返却に決定となりますが日曜日を挟みますから、そのまま放置します。
ところが、その翌日。ネジが10度くらいは回ります。となると回る可能性はゼロでは無い。ただ、そこまで手間を掛けて裏蓋ネジを外しても、不動は不払いです。

4日浸け置きしてネジが外れました。

染みこんだ油が茶色に変色。

ネジが折れ込むことも無く無事に抜けました。

パッキンが伸びており使い物になりませんが動作確認も出来ない状態では交換も出来ない。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。ケースが油まみれなので洗浄は行うしかありません。
しかし、電池を入れて動作確認しても反応もありません。
つまり「不動は不払い」の状態です。
しかし、こうなれば不動でも2.000円ほどは請求する事になります。
古い時計を送って来られる方は、その程度の覚悟は宜しくお願いいたします。

ご納得が頂けない時計は、現物を拝見して「返却する事になるでしょう」。

これが取り出した液晶&ムーブメント。

こちらは液晶側。

ケースの内側もチェックしますが綺麗な状態。

プッシュボタンの動きもチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
若干の湿気の痕跡がありますからしばらく乾燥させてみます。
パッキンがあれだけ伸びていれば仕方が無いでしょう。

洗浄で汚れが落ちた事で割りピンが数本、抜けます。これも動作確認が出来ない限り交換しても無駄になります。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

ブレスの反対側も同じ状況で、殆どの割りピンは機能しておりません。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。しかし不動には変わりはありません。
しかし、入れた電池はもう再販は出来ません。よって電池を入れたまま返却します。

裏蓋ネジも洗浄して綺麗になりました。

全体的にツヤが出て綺麗に。今回は「洗浄代金として2.000円請求致します」が手間はそのような程度ではありません。

ラグ部ピンも洗浄して綺麗になりました。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

ピンが抜けますからそっと梱包。

綺麗にはなり、裏蓋ネジも修復致しましたが、残念ながら返却となります。

 

そして翌日、返却の梱包をしておりまして驚いた!なんと表示している。
ただ時間合わせが出来て、針も運針しないと意味が無い。
しかし、無事にプッシュボタンも効いて機能も生きております。

となれば再度、裏蓋を開けて新しいパッキンの装着。

これでOK。次は割りピンの装着ですが総入れ替えになるでしょう。

工具で突くと簡単に抜けます。

割りピンの総入れ替えで電池交換メンテナンス完了です。
今回「電池交換&洗浄コース+錆びた裏蓋ネジ外し+割りピン入替」4.000円となります。
他店が断るリスキーな受付を行っている以上、こういう場面には良く当たりますが
動くのと不動では大違いの受付となりました。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可