CASIO G-SHOCK MRG-130T/1760 プッシュボタン

2017.7.19お預かりのCASIO G-SHOCK MRG-130T/1760 プッシュボタン修理のご依頼です。

写真では、右のプッシュボタンが押し込まれたママです。

チタン無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。

バックルの汚れもチェックします。

裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
最初はメーカーへのご依頼らしいですが「裏蓋ネジの破損の可能性があり触れない」と返却になったそうです。時計の年代からいえば当然の対応でしょう。
他の時計屋さんは知りませんが、私はその類いのクレームが多いと実感しております。
「専門家なら予測出来たハズ」と攻められます。よって触りたくは無い時計です。
今は「同意確認」を一応はとっているが故に触る事も出来ます。
それでも作業のご要望が多い方や、細かい方はお断りするくらいですから。
メーカーなら当然「製造責任・・・うんぬん。原状回復を要求されるでしょうから
触る事は出来ないでしょう」

裏蓋の裏側もチェックして。
メーカーから戻ったあと仕方が無いので自分で、裏蓋を開けたら簡単に開いたという事です。何ら不思議でもない事で良くあるできごと。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っております。
しかしムーブメントが浮き上がっております。

これがムーブメントで。電池交換もご自分で済ませたがプッシュボタンが効かないと。

ムーブメント取り出しをしてみるとゴムのスペーサーが千切れている。
これではプッシュボタンの位置合わせは出来ない。もちろん交換パーツなどは無く。
かといって除去してはムーブメントが収まらない構造ですから
このまま再利用するしかありません。

ケースの内側もチェックして。プッシュボタンを押してみますが異常は無く。

ゴムのスペーサーが正しくセットされ、ムーブメントも同じくセット出来れば問題は無いでしょう。

正しく収めてみたら問題無く操作できます。

外したパーツを戻してパッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

時間を合わせてELライト点灯確認でプッシュボタン4つの動作確認完了です。
これで1.000円+送料となります。1.000円は写真の編集代も掛かりますから。
しかし、ご自分で触られた状態ですが元に戻せて良かったです。
ご自分で電池交換されたものは、元に戻らない状態の物の良く送られてきますから。

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可