PRO TREK PRT-40/1741 電池交換 & その後水没で再預かり
2020.10.5お預かりのPRO TREK PRT-40/1741 電池交換メンテナンスで発送も完了しておりますが。その後12月に入って「水没で表示が消えた」という事で、下記に水没後の作業を追加で再掲載となります。もうメーカーも受付対象のモデルです。
センサー付きですが、電池交換後にセンサーが働くか?そこまでは保証は出来ません。
こちらでは「時間が表示すればOKとします」。
チタン板巻きバンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
ラグ部のバネ棒ですが汚れてはいるモノの、錆も無く洗浄で使えるでしょう。
裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。
裏蓋ネジは洗浄します。
裏蓋の裏側もチェックします。パッキンがへばりついており。弾力も弱くなっております。ただ、この特殊パッキンは代替え品も無く再利用するしかありません。
これがムーブメントですが、パッキンが効いていた事がよくわかります。
これが取り出した液晶&ムーブメント。
こちらは液晶側。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
洗浄は終わりましたが、曇りも無く。洗浄器程度の防水機能はあるようです。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。
表示確認してELライト点灯確認。
バネ棒は洗浄して綺麗になりました。
全体的にツヤが出て綺麗に。
ブレスも洗浄して綺麗になりましたが、ウレタン部分は、加水分解で割れた箇所が何カ所か。
下側は見事に崩落。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。そして12月20日になって水没させて表示が消えたと(>_<)。錆が浮き出したらヤバイですから早急に送って頂きました。
2020.12.22到着。
表示が消えております。
レターパックなのでブレスが開いてありますが、ここから開くか!って所ですがバネ棒は飛びますから、戻せるのならここが安全か。
裏蓋の裏側もチェックしますが錆は無く。
これがムーブメントですが錆は浮いておりません。まだ4・5日ですからね。
絶縁フィルムも外して電池格納部をチェクします。
兎に角は「ムーブメント取り出しで乾燥」これしか手立てがありません。それでダメな場合は諦めて頂くしかないので「ダメ元」のお預かり。
ケースの内側もチェックします。
ガラスの曇は無いようです。
3日間、自然乾燥させましてムーブメントを戻します。
電池格納部をチェクします。
絶縁フィルムも戻して。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
表示しました!
裏蓋ネジが1本、空回りしますから。
レジンで固めておきますが、締め付けはしませんから防水機能は弱い。
お聞きすると外したピンが無くなったという事で。代用の「棒」ですが留めておきます。適当なステンレスの棒を差し込んで。
打ち込みにくいので、適当な長さに切り打ち込みます。
はみ出した部分を削って皮膚に影響が無いようにして。キツイ目の棒を打ち込んだので、この状態で(Z)で保持できます(^_^;)。
段々緩むでしょうからキツイ目の方が良いでしょう。
時間合わせを行いプッシュボタンの動作確認、ELライト点灯確認で電池交換完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。