Brera Orologi Eterno Chronograph

2016.6.24お預かりのBrera Orologi Eterno Chronograph
電池交換メンテナンスでご依頼ですが洗浄が出来るのか心配?

竜頭とプッシュボタンの動きをチェックして。

ガラスがコーティングされた雰囲気で、文字盤はブラック。
クリアなガラスに黒文字盤は一番ホコリが目立つ組み合わせです。
しかも時計メーカーでは無い物ですから内部の構造が分かりません。
そしてクロノグラフ、カレンダー機能や気圧機能などもそうですが
時計の機能が多いものは全ての機能が正常に動作しないとお客様は満足されません。

遊び革の状態もチェックします。

裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

この状態とこのムーブメントならムーブメント取り出しは安全か?

スペーサーも簡単に外せましたしムーブメント取り出しは問題無いでしょう。

ムーブメント拡大。

先に動作確認します。ただでさえムーブメント取り出しは避けたいジャンルの時計。
不動なら返却致しますからムーブメント取り出しは避けられます。

動作確認出来たところで先へ進むしかないでしょう。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻します。

ネジも洗浄して綺麗になりました。

ゼロ位置合わせを行って。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

ウレタン・バンドはバネ棒が爪で伸縮できるタイプ。
バネ棒の動きが鈍い場合は洗浄と思いましたがスムーズ&汚れ無し。
加水分解の誘発もありますから無闇に洗浄する事は避けます。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。
雑貨ブランドの時計はムーブメント取り出しで不具合が出やすく
更に作りの雑さから変形したりもありますから
「触りたく無いジャンルです」。特にクロノグラフは余計に。

「掲載例があるので・・」というご依頼が増えております。
掲載されているから「お任せ下さい」という意味では無いです。
状態や構造によってはお断りするものが多くなります。

特にクロノグラフ・多機能ウォッチは「洗浄するか否か?お任せ」
という追記が無い場合お申し込み時点で、お断りする事が多くなるでしょう。

「この時計の場合は依頼者の方がリピータ様で、以前に本当に壊してしまった時
寛容に対応頂き、諦めて頂いた実例があります。それが信用となって受付に至りました。」
(だからと言って、壊して良い訳も無く神経を使う時計は避けたいのが本音。)

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可