DIESEL DZ-7278 電池交換メンテナンス

2020.1.17お預かりのDIESEL DZ-7278 電池交換メンテナンスです。
「ベルト調整」と「竜頭の固着」もご依頼ですがさてどうなるか?
その前に「ガラスの曇が気になります」。洗浄コースでのご依頼ですが
このタイプ洗浄は難しい。

まずはベルト調整「両サイドに1コマずつ足す」これは簡単。

ガラスの曇が気になりますが湿気が入っているという事で、動くのかどうか?

ウレタン・バンドに三つ折れプッシュバックル。

微調整位置をチェックします。

先にベルト調整「2コマ足し」を済ませます。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。湿気た痕跡があります。

裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。

これがムーブメントですがムーブメントが3つと、デジタルのムーブが一つ。

そして「竜頭の固着」ですが・・・。確かに固くて回りません。

竜頭を工具で摘まんで回すと裏側から、接着剤が出て来ます。これは固着では無く「接着剤固定」です。それに回しても巻芯(心棒)が連れて回りませんから縁が切れている。つまり竜頭の根本で巻芯が折れた状態。それを接着剤で留めております。

外して見ればやはり折れており、錆は何処にも見られません。

白くなっているのは瞬間接着剤によるもの。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。洗浄は出来ませんが曇りは綺麗に拭き取ります。

根本にも接着剤で留めた跡がみえますが、これは接着剤では繋がりません。

他の竜頭も外してみますが錆は無く。グリスアップはして戻します。

電池格納部をチェックしますが綺麗な状態。アナログムーブは3つとも問題無く動きました。問題は巻芯が折れたムーブメント。動きますが摘まみと繋がっておらず針が回せません。そこで巻芯を工具で摘まんで回し、カレンダーと時間は合わせて、ゼロ位置合わせを行います。
そしてデジタル・ムーブもありますが電池交換しても不動です。

でもアナログ3つは動いており時計としては使えるでしょう。問題は折れている竜頭。巻芯が折れ込んでおり「竜頭&巻芯交換」が必要ですが部品がありません。メーカーへ送れば10.000円は超えるでしょう。

竜頭は諦めて頂き、また接着剤で固定しておきます。カレンダーがズレたりしても合わせる事は出来ません。時間がずれてもですが。あとは竜頭、ぶつけたり、回したりすると外れますから注意が必要です。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可