Frank Muller Fashion.W電池交換メンテナンス

2017.9.16お預かりのFrank Muller Fashion.W電池交換メンテナンスです。

ガラスの曇が気になりますが洗浄で綺麗になるでしょう。

おそらく元はメタルバンドだったものを革ベルトに交換されて使用というパターンでしょう。今回は「メタルバンドに交換と、1コマ外し」もご依頼です。

裏蓋は4本ネジで留まっていて裏蓋記載。全体的にくすんでおりますから保管していた期間が長い感じです。

かなりの曇りですが動くのか?それに竜頭を触ると文字盤が動きます?スペーサーが入っていないのか?

裏蓋の裏側もチェックして。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。

これがムーブメントで。

スペーサーは入っておりますが、これは向きが上下逆では?

これがムーブメントで。

先に電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。

電池格納部に問題はなく、動き出しましたので作業を進めます。

裏蓋ネジも洗浄して綺麗になりました。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

洗浄後ですが表はメッキが剥がれ落ちて、これが限界。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になりましたが、メッキが剥がれて下地の真鍮が剥き出しになった箇所は修正不可です。ここから湿気が染みこみ、更にメッキ剥がれガラス交換進みますので。これは持ち主の方がクリアの塗料でも塗るしかないでしょう。

外したパーツを戻していき・・おっと。スペーサーは逆でしたので向きを変えておきます。

裏蓋も洗浄して綺麗になりました。

作りの荒さが目立ちます。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

無垢バンドですが最初から革ベルトに交換で、使用されていないのか
洗浄して綺麗になりました。

 

文字盤のガタツキも少しマシになり、ガラスの曇りもスッキリ。
ゼロ位置がずれており修正します。ただカレンダーの早送りが効きません。おそらく「早送り禁止時間帯の操作が原因でしょう」。
1段引きで竜頭を回すと引っかかる感じはあっても送る事ができません。

ベルト調整「1コマ外し」で電池交換メンテナンス完了です。
追記
翌日に見ると10:50で止まっておりました。これはカレンダー機構の不具合が原因ですが修理不可です。よって、毎朝、起きた時に11時前後で止まっておりますから
竜頭を引いて長短針を回し合わせ直すと動き出します。これしか方法はありません。
このムーブメントと全体の作りでは修理しても費用は掛かって保証は出来ず。
実質、受付不可となります。

 

 

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可