NIXON Simplify 51-30 クロノグラフ電池交換メンテナンス
2018.2.25お預かりのNIXON Simplify 51-30 クロノグラフ電池交換メンテナンスです。
竜頭の動きをチェックして。
ステンレス無垢バンドに三つ折れダブルロック。
微調整位置をチェックします。
ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。格闘の跡が見えますので覚悟して開けます。
ガラスの曇が気になりますが洗浄で綺麗になるでしょう。問題は動くのか?
裏蓋の裏側もチェックしますが錆び。かなり固かったですが腕時計を固定するバイス。
このバイスを固定する為に、更に大きなバイスにはめ込んで体重を掛けたら何とか開きました。
これだけ錆びていれば仕方がなかったでしょう。
パッキンが潰れておりますので、固く締め過ぎというのも原因。
作業の前に電池を入れて動作確認。錆びてはありますがパッキンの内側は綺麗な状態。
でもガラスの曇が気になりますが。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。竜頭パイプからの浸水の痕跡もありますから
使い方としてはオーバーワークでしょう。
黒い物の上に置けばいかに曇っていたかがわかります。
パッキンが平らになっており更に折れ掛けております。
概ねのサビ落としでこの状態。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
若干のサビは残りますがこれ以上のサビ落としは凸凹が大きくなり
防水機能に影響が出るでしょう。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
パッキンの交換ですが若干小さいサイズしか無い。
小さいとスクリューバックを閉めた時に、内部にはみ出る場合があります。
でも大丈夫そうですね。
かなりの変形もあり、これなら元のパッキンよりはマシでしょう。
ガラスの曇りもスッキリしたところで動作確認、とゼロ位置合わせを行います。
全体的にツヤが出て綺麗になったところで。
時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
既製品で同サイズのパッキンが入手出来るという理由です。
他の腕時計も電池交換の度に必ずパッキン交換が必要ですが、行っておりません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。