CITIZEN Cosmosign 4390-432100 Y電池交換メンテナンス
2017.7.16お預かりのCITIZEN Cosmosign 4390-432100 Y電池交換メンテナンスです。
古い時計ですが非常に綺麗な状態です。
2本届いたうちの1本。
竜頭の動きをチェックして。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。この革ベルトの状態からはあまり使用されていない。
裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。何度か電池交換はされた様です。
裏蓋パッキンは摘まめないくらい固く、ピンセットを突き刺すと粉々になりました。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。この○箇所のネジが回すと頭が折れましたが乾燥しきった感じで経年のあいだに脆くなっていた感じです。
よってもう片方のネジは時間を掛けてゆっくり回していきます。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
ムーブメントよりも文字盤の方が大きいですから前面から抜きます。
ベゼル&ガラスを外してパッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。
これが取り出した文字盤&ムーブメント。
文字盤&ムーブを取りだした後のケース部分。
さてベゼル&ガラスを洗浄したら外れました。これは接着しなおす必要があります。
ベゼル・リングに残った接着剤をそぎ落としてから洗浄します。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
ガラスの接着も完了。紫外線で固める接着剤ですから時間が掛かります。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
ネジが片方ありませんが、頭だけが飛んだ状態ですが使用に問題は無いでしょう。
ベゼル・リングにパッキンにシリコン塗布をして戻します。
裏蓋も洗浄して綺麗になりました。
パッキンは交換してシリコン塗布をし裏蓋に戻します。
電池を入れて動作確認。裏蓋を閉めます。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
革ベルトは痛みが激しく、取り付ける必要は無しという事ですから、この状態で発送となります。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
(2016年現在)