CITIZEN/アナデジ 4-097416 TA 電池交換メンテナンス
2021.6.2お預かりのCITIZEN/アナデジ 4-097416 TA 電池交換メンテナンスです。
プッシュボタンの動きをチェックします。
こちら「竜頭」と「MODEボタンの固着」これは厄介です。 ケース側のパイプが折れないかという心配。
MODEボタンですがプッシュボタンの裏側までサビが潜り込み固着しおります。
ステンレス半無垢バンドにステンレススライドバックル。
裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。
ラグ部のバネ棒は汚れておりますがサビは来ておりません。
ラグ部の汚れもチェックしますが油分が主で汚れやサビでは無い。
はめ込みタイプの裏蓋を開けましたが、固着状態で開けると言うよりは「剥がす」という感じで開けました。パッキンまではサビが浸透して変色しております。
ケースの内側もチェックしますがサビよりも汚れが凄い。
ガラスの裏面は”プリント”ですから洗浄をすると剥がれます。
ただ汚れが凄いのでそんな事、言っている場合では無い。
パッキンを外します。
竜頭の動きをチェックして。
竜頭パイプも、チェックします。
電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。
こちらは液晶側。
裏蓋の内側もチェックします。
プッシュボタンの裏側が錆びており粉が散ります。
外側の汚れが凄く、まずは丸ごと洗浄します。
プッシュボタンの裏側ですがビクともしません。
こちらは問題無く動きますのでサビは無い。
入っていた電池ですが湿気でくすんでおります。
カビというかカビというか。電池格納部には及んでおらず問題は無いでしょう。
MODEボタンですがボタンの内側からサビが盛り上がってきております。外したらもげるか?
隙間はサビで埋まっており。これを除去しないとプッシュボタンが押し込めません。
パイプ側は綺麗に見えますが、パイプがサビで膨らんでおりヤスリがけをします。
ブレスですが昔の物ですから密度が凄い作りですから。3回洗浄して水洗洗浄のあとエアーを吹くと、この状態。まったく汚れは落ちていない。
プッシュボタンの内側ですが、削っては洗浄。この繰り返し5回。何とか底が見える様になりましたので、これで奥まで押し込めるでしょう。
裏蓋は洗浄して綺麗になりました。
錆びた粉も綺麗になりました。
外側の汚れも綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
MODEボタンもここまで綺麗になりました。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
プッシュボタンを装着して。ムーブメントを戻します。
文字盤を装着。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたが、内側のプリントが洗浄で剥がれております。
文字盤が黒いですから意外に目立ちません。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
こういった所も洗浄ならでは。
全体的にツヤが出て綺麗になりましたので電池格納部をチェクします。
電池蓋ですがパッキンがボロボロ。交換パーツが無くそのまま戻そうとしますが硬化して割れており電池蓋を閉めようとするとはみ出してきます。
そこで仕方が無く、在庫で有る物でサイズの近い物を装着。割れてはなく弾力があり押し込みながらも閉める事が出来ました。
全体的にツヤが出て綺麗に。
表示確認してELライト点灯確認ですがELライト点灯はしません。
洗浄したので「ガラスのキズが目立ちます」。カレンダーですが「70」を表示。つまり1970年が開始値。「00」で70に戻りますから2021年は設定不可です。
MODEボタンは直しましたから、デジタルの時間合わせは出来ました。竜頭の固着も解消はしまして針回しは出来る様にサビ落としもしましたが。残念ながらアナログは不動です。
ブレスは何度、洗浄し直したか数えておりませんが汚れが出なく成るまで完了。
ラグ部のバネ棒は洗浄して綺麗になりました。
ラグ部の汚れも綺麗に。
デジタルのみ時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手可能、それだけの理由です」
更に普通のOリング形状ですから既製品でも太さ・径が近ければ合わせる事が可能です。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手不可です。
よって殆どの電池交換では元のパッキンを再利用する事になります。
また「竜頭のパッキン」もですが、劣化していたとしても放置となります。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出る場合「ムーブメント交換」対応が可能です。
このムーブメントは電池交換後に不具合が出た場合「分解修理等、対応不可」です。
(2016年現在)