SEIKO DIVER 6548-6000 4本電池交換メンテナンス

2022.12.8お預かりのSEIKO DIVER 6548-6000 4本電池交換メンテナンスです。

4本届きましたので一緒にこちらで紹介です。2本は既製メタルバンドに交換もご依頼です。このメタルバンドへの交換を指示されると言う事は時計の事を理解された方とお見受けしました。ご依頼文に「元のダイバー用のバネ棒は使えないでしょうから細い物を入れております」。と言う事で中々の達人です。

さて1本目、電池交換メンテナンス後に既製のブレスを取付ご依頼のダイバー。写真のように「回転ベゼルが廻らない」と。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。

これがムーブメントで。電池格納部をチェクして電池を入れて動作確認。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

バネ棒は使いませんが洗浄しておきましょう。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。他の時計の作業でバフモーターを出していたので、ついでのバフ掛けもしておきました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

回転ベゼルの不具合ですが洗浄してもビクともしません。そこで潤滑油を射して浸透させます。3時間掛かってやっと動くようになりました。もちろん浸透を待っているだけでは動きませんから苦労しました。

こちらのダイバーは同梱の三連バンドを取付のご依頼です。

弓環のカーブもピッタシですからチョイスする目利きも出来る方のようです。

ピッタシ、ただし元のダイバー用のバネ棒は使えません。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

次も同じダイバーウォッチ。

目盛リングがズレていると言う事で修正をご依頼です。目盛リングよ文字盤は凹凸を合わせる事でキッチリはまる構造ですが。文字盤と目盛リングが違う物なのか遊びが大きすぎるので装着する時にどうしてもズレます。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。

これがムーブメントで。

竜頭の汚れをチェックしますが汚れとサビです。洗浄出所まできれいになるのか。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

ケースの内側もチェックしますが異常は無く。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

こちらもバフ掛けして全体的にツヤが出て綺麗になりました。

こちらには同梱の五連のブレス取付をご依頼です。

こちらも弓環のカーブもピッタシ。

若干は隙が空きますが許容範囲でしょう。

目盛リングのずれも修正し時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。目盛リングですが何度もケースに装着しなおして偶然、目盛りと12時位置がピッタシ合う偶然を期待した作業になり7回目で上手く合いました。一旦、取り出せば次はまた何回、やり直す事になるか分からない作業です。

次もダイバーウォッチ。

こちらも回転ベゼルの動きが鈍い。回らないわけでは無いですが。

こちらは到着時から既製バンドが取り付けてあります。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。

これがムーブメントで。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。文字盤と目盛リングが合っていれば、こうやって取りだしてもずれる事はありません。先ほどの物は取りだして置いただけで外れますから厄介なさぎょうになります。

ケースの内側もチェックしますが異常は無く。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。こちらもバフ掛けしておきました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

4本目最後もダイバー・ウォッチ。

竜頭の動きをチェックして。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。こちら回転ベゼルなどにも不具合はありませんがスクリューバックが回りません。おそらくパッキンが接着剤の役目を果たして吸い付いた感じです。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。パッキンは意外にもダメージは無く。

これがムーブメントで。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

バフ掛けして洗浄して綺麗になりました。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

全体的にツヤが出て綺麗になったところで。

付いていたウレタン・バンドを取り付けますが洗浄で油分が抜けて真っ白になりましたのでシリコンスプレーを拭いて黒いツヤを出しておきます。

ツルツル滑りますが見た映えは戻りました。現実としてはかなり硬化しており使えなくは無いですが交換の時期でしょう。

4本の作業を終わって感じるのは、この頃のモデルはやはり丈夫に作られております。回転ベゼルもある程度は強引に回しますが壊れる事も無く。またバフ掛けしても変な表面処理がされておらず素材を生かした表面仕上げなのでバフ掛けが効きます。ムーブメントも油切れ状態ではありますが電池の力で問題無く動きますし今の時代では考えられない作りです。当時35.000円くらいの時計ですが今、同じ素材、同じ作りで作ったら10万円ではきかない値段になるでしょう。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可