SEIKO オレンジDIVER 2625-0010電池交換メンテナンス
2018.8.2お預かりのSEIKO オレンジDIVER 2625-0010電池交換メンテナンスです。
電池交換で不動の場合は、分解修理というご依頼です。
竜頭の動きをチェックして。
遊び革の状態もチェックします。その前にウレタン・バンド自体が限界です。おそらく洗浄したら加水分解で割れるでしょう。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。
裏蓋の裏側もチェックして。このパッキンですが「ダイバー用の平パッキン」これはもう在庫無しです。
これがムーブメントで。
ムーブメント拡大。
作業の前に電池を入れて動作確認。問題無く動きました。
竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。
竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。
これが取り出した文字盤＆ムーブメント。
ケースの内側もチェックして。
ウレタン・バンドのラグ部チェックですが、やはり限界ですが交換用のベルトは持っておりません。
裏蓋を閉めてまるごと洗浄して浸水が無いかチェックします。
ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。
洗浄後ですがガラスの内側に「白い曇りがある」のが分かります。
綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。
外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認。
全体的にツヤが出て綺麗になりました。
ウレタン・バンドも一応は洗浄してみますが白い粉を吹いた状態に。
加水分解一歩手前となります。
べと付かない潤滑油を塗って外見はツヤが出て綺麗に。でも固くなったものは戻らない。
バネ棒も洗浄して綺麗になりました。
時間をおいてサイド、潤滑油を塗って割れない程度の弾力は確認して。
バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。（ピンボケですが）
SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。
よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。
「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。