Grand SEIKO 8J56-8020 電池交換メンテナンス

2022.2.26お預かりのGrand SEIKO 8J56-8020 電池交換メンテナンスです。不動であれ「洗浄は必須」という事でお預かり。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。

ラグ部のバネ棒ですが錆びておりますが表面的なサビで伸縮機能に問題はありませんから洗浄で綺麗になるでしょう。

ラグ部の汚れもチェックします。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋を開けると耐磁プレートがムーブメントを覆っています。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックしますが「液漏れの痕跡」。

電池の裏側をチェックしますと液漏れの粉が。

電池格納部をチェクしますがこちら側にも粉が付着しておりますが、この程度は拭き取りで綺禮になるでしょう。

絶縁フィルムの下は奇麗な状態です。

絶縁フィルムは外して粉を拭き取ります。

絶縁フィルムも戻して電池を入れて動作確認。問題なく動き出しました。ただ長期の放置期間があったのか電池を入れて動き出すまでに5秒ほど掛かりました。

裏蓋も洗浄して綺麗に。

外したパーツを戻していきパッキンは交換してシリコン塗布をしてケースに戻します。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

ブレスごと洗浄で弓環も綺麗になりました。

弓環やバネ棒も洗浄して綺麗になったところで。

時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可