Grand Quartz4842-5010 電池交換メンテナンス

2018.12.4お預かりのGrand Quartz4842-5010 電池交換メンテナンスです。

4本届いたうちの1本。

竜頭の動きをチェックして。

ブレスは既製品に交換されております。

まずはブレスを外して洗浄します。

ラグ部の汚れもチェックしますが綺麗な状態。ただ電池蓋がコインで回しても開きませんから
電池交換が出来ません。作業の都合ムーブメント取り出しまで行いますからついでに洗浄コースとなります。

ベゼル・ガラスを外します。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが40年は前のパッキンで劣化しているのは当たり前ですが、交換パーツは存在しません。

裏蓋に収まった状態で文字盤&ムーブが出て来ます。

汚れも無く綺麗な状態。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックしますが綺麗な状態。

ベゼルを洗浄すればガラスが外れました。接着剤の劣化ですから接着し直します。

電池蓋はムーブメント取り出しで内側から押し出します。パッキンが接着剤代わりになって外れない状態です。本来ならパッキンの弾力で電池蓋を押し出す構造ですから回すだけで電池蓋が浮かなければいけません。

パッキンを外してみますが劣化&硬化で弾力は無く割れます。

専用パッキンは存在しませんが既製品でサイズが近い物で代用します。
同じタイプでも同時にお預かりの、こちらは交換出来ませんでした。

思ったよりもキッチリ入りました。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

ガラスの接着も完了して24時間で固まります。

パッキンにシリコン塗布をしてケースに戻します。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

ケース&裏蓋を収めてから電池蓋を回してみます。

浮き上がりますからパッキンの弾力が効いております。これでご自分でも電池交換は可能に。

バンドを取り付け電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可