KING QUARTZ 4823-8010 オールド・クォーツ電池交換

2022.3.15お預かりのKING QUARTZ 4823-8010 オールド・クォーツ電池交換です。

2本届いたうちの1本で、もう1本は「Grand SEIKO」

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れバックル。

微調整位置をチェックします。

ラグ部の汚れもチェックします。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックします。

裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。全体的に状態は良いですが乾燥しきっており長期間の放置が原因でしょう。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックしますが異常は無く。ただサビが見られますので削り落とし洗浄します。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

裏蓋も洗浄して綺麗に、問題は電池蓋が開くか(回るか)をチェックします。

外したパーツを戻していき電池を入れて動作確認ですが意外にあっさり動き出しました。

意外に綺麗に回りました。これだけスムーズに開閉出来る電池蓋も珍しい。

この美しいカットガラスが特徴です。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。作りが密ですから5回は洗浄し直してやっと汚れが出て来なくなりましたから、かなり使い込まれていた訳です。それにしてはムーブメントの状態が綺麗でした。

時間を合わせて電池交換完了ですが翌日、止まっておりました。やはり乾燥しきった感じが原因です仕方がないでしょう。これは「要・分解修理」の状態ですが、古い物ですから受けて頂ける修理センターさんは無いか?受けて頂けても50.000円は予算が無いと無理です。

そこで強制運針器に掛けますがピクピクするのみ。そこで禁じ手「注油」。それでも不動ですから秒針に連結された歯車を回します。そして再度、強制運針器に回しますがそれでもスムースには回りません。一度、組み込んで確認すると動作はしますので歯車を馴染ませます。そして動作するモノの翌日には予想通り止まっております。

この作業を2回、繰り返してやっと止まらなくなり完了とします。

 

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可