SEIKO GRAND QUARTZ 4843-8041 電池交換メンテナンス

2017.3.10お預かりのSEIKO GRAND QUARTZ 4843-8041 電池交換メンテナンスです。
基本、このモデルは受付はお断りしているモデルです。

2本届いたうちの1本。もう1本は「部品取り用」という事ですが。

竜頭のマークが剥がれ落ちたので、竜頭の移植ということですが
マークが剥がれ落ちた症状は使用には影響はありません。
高級なモデルも30年以上を経過すると、こういう事も起こります。

裏蓋は”はめ込みタイプ”に見えますがこれはワンピースだったような?

電池蓋がありますが、回っても空きません。このモデルの殆どでこうなるという症状。

部品取りとはゆえ、こちらもダメージが大きい時計です。

どうもオークション調達かメルカリか?

開け口に見えますので、かなりの格闘の跡が見えます。

ベゼル・リングから外していきます。

リングの裏側がコテコテと言うパターンが多いですが綺麗な方でしょう。

リングが収まる溝にはサビが見えます。

ガラスの分厚さが凄いですが。グレーのパッキンをサンドして装着。
これのパッキンは外すと伸びて戻せないパターンも多いですが。
オールド・クォーツはどの作業をとっても一か八かの作業が続きます。

ガラスごと洗浄します。

乗せてあるだけですから、ガイドリングを外して。
作業を進めて行きますが、ある部品の状態が悪く、ムーブメント取り出しにより。
元に戻せなくなる可能性大ですから返却となります。

もっともこの時代の時計を分解修理で受けてくれる、腕がある方なら何とかなります。
ただし電池交換でも10.000円くらいは用意しないと相手にもされないと思おりますが。
それでも一か八かを了解しないと触ってもくれないでし
カレンダーの切り替わりも甘いですから、内部の状態はあまり良く無いでしょう。
なるべく修理とか費用は掛けず、動けばヨシとして使うのがベストでしょう。

ガラスとベゼル・リングは戻します。

電池用の小さな蓋が開かないので、返却と思いましたが。

ムーブメント取り出しが不可能なら、何とか電池蓋を外してみようかと。
5分くらい格闘していたら空きました。ラッキーと言うほかは無い。

部品取り用まで同梱頂きましたが、出番は無く。結局「電池交換のみ(洗浄なし)1.550円コース」となりました。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可