SEIKO Silverwave H357-5200 電池交換メンテナンス

2020.4.13お預かりのSEIKO Silverwave H357-5200 電池交換メンテナンスです。
回転ベゼルが固着という事で洗浄で動くようになるでしょう。

裏蓋は”はめ込みタイプ”で裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

パッキンを外して劣化具合をチェックします。若干の劣化はありますが弾力もあり、また交換パーツも無く再利用となります。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。

竜頭の裏側の汚れをチェックして。

竜頭パイプも、チェックします。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックします。汚れも無く綺麗な状態、洗浄の為には黒いプラスチック部品を外したいですが、これはガラスを外さないと取れませんから、そのままです。

裏蓋を閉め洗浄レベルでの水漏れは無いかチェックします。ところが裏蓋をはめ込んだ衝撃で”耐磁プレート”が割れました。

中でコロコロ動いております。

これは接着剤で留めるしかありません。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

裏蓋を閉め洗浄レベルでの水漏れは無いかチェックします。

竜頭パイプや竜頭の裏側も、ここまでは綺麗になって。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

水滴が付いておりますね・・・錆はみられませんから絶縁フィルムも外して乾燥させます。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。

絶縁フィルムも戻して。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

回転ベゼルも回るようになって時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。

 

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も経過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可