SEIKO Silver Wave A557-5010 ソーラー電池交換

2016.9.28お預かりのSEIKO Silver Wave A557-5010 ソーラー電池交換です。

2本届いたうちの1本。ソーラー・ウォッチですから二次電池の交換は無理です。
よってご依頼は「普通の電池を入れて2年持てば良し」と言う事でお預かり。
ただ、何年持つか?いや何ヶ月かも分かりません。

液晶の色がへんですから何かダメージがあります。これはもそのまま使うしかありません。

ステンレス板巻きバンドに三つ折れバックル。

微調整位置をチェックします。

バックルの汚れは拭き取って。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

パッキンを外して劣化具合をチェックしますが異常は無し。

これがムーブメントで。

ムーブメント拡大。電池に白いシールが貼ってありますが何故?

シールを剥がして電池を確認。「XR9527SR」ですから、当時の充電用バッテリー。
これはもう製造中止で存在しません。
アメリカで売っていたのでと、交換のご依頼があった事もありましたが。

さて電池を取り出すとご覧の通り液漏れ。

拭き取り完了で普通の酸化銀電池を入れます。

電池が浮きますね・・それでシールが貼ってあったのか。

裏蓋の保護シールですがレディース用のが小さいですから貼っておきます。

あとは裏蓋を閉める事で押さえ込みを期待するしかありません。

表示が濃いくなったり薄くなったり。液漏れが原因とは思われますが修理は不可です。

バックルの噛み合わせが浮いておりますので修整して。

噛み合うようになりました。

時間を合わせて電池交換完了です。あとは時間の経過とともに表示が回復するのを祈るのみです。古いデジタルというのは不具合の解消に触ることが出来ないものが多く。
また送って頂いても「返送送料だけのお振込」という事を覚悟の上で発送、宜しくお願いいたします。

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可