Perpetual Calender 8F32-0350 電池交換メンテナンス

2016.9.10お預かりのPerpetual Calender 8F32-0350 電池交換メンテナンスです。

細部にはホコリがビッシリ、これは洗浄でなければ綺麗になりません。

最初は「ガラス交換お」という事で、電池交換自体をお断りしたのですが。
到着してみてこの状態では交換したいもの。サイクロップなどはキズでカレンダーが見えない状態ですから。

チタン無垢バンドに三つ折れダブルロック。

微調整位置をチェックします。「ベルト調整:一段階短く」ですから微調整位置の事でしょう。

ベルトごと洗浄でバックルの汚れも綺麗になりました。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋を開けると電池がムーブメントを覆っております。

更に絶縁フィルムが覆っておりますから取り外し。

これがムーブメントで。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックして。白いモノの上でもキズが分かるくらいですからかなり目立ちます。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

さてガラス交換ですが断りはしたものの。これだけのキズなら替えた方が気持ちよい。
訳有って取り寄せしてまでは対応しておりませんが。
既製品の手持ちで合う物がありそうならと合わせてみます。

サイクロップレンズは無いタイプ(純正では無いですから)。そして写真のようにドーム状の形です。そこそこの厚みがある物で径が合う物がこれだけ。
これでも取り寄せるとなれば何種類か取り寄せせねばならず、月曜を待たねばならず。
たまたま合う物があった時だけのガラス交換。また分解修理やムーブメント交換で
修理センターさん扱いのお預かりなら「お預かりついで」という事で受ける事もあります。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して、電池を入れて動作確認。

スペーサーを戻します。

パッキンにシリコン塗布をして裏蓋に戻し。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

ブレスも洗浄して綺麗になりました。

さてバックルの噛み合わせが浮いております。

またプッシュボタンの動きが悪く、穴の部分で挟みますが。そのバネの滑りが悪い。

またダブルロックのストッパーである突起も滑りが悪くロックが硬い。

この部分を外して注油しておきましょう。

ラグ部のバネ棒は洗浄しましたが結局は交換します。

ガラスも交換してスッキリ。

ただ「このページ」を見ましたとご依頼されても次は対応出来るとは限りません。
よって「ガラス交換は基本、断る」という事にしております。

時間を合わせて電池交換メンテナンス&ガラス交換完了です。

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可