SEIKO Perpetual 8F33-00A0 電池交換メンテナンス

2019.6.24お預かりのSEIKO Perpetual 8F33-00A0 電池交換メンテナンスです。
綺麗な状態ですが「竜頭の状態が曖昧で操作した様な動きをする」という事で。
竜頭に汚れが詰まっての誤動作かという事でお預かりです。

竜頭の動きをチェックして。

ステンレス無垢バンドに三つ折れプッシュバックル。

微調整位置をチェックします。

確かに竜頭とケースの隙間が広い感じがします。

裏蓋の裏側もチェックして。

これがムーブメントですが湿気の痕跡も無く。

竜頭の裏側は洗浄でここまでは綺麗に。

竜頭パイプも、ここまでは綺麗になって。写真でも分かる様に、詰まるほどの汚れなどは無く。
と言う事は竜頭パッキンのグリス切れで滑りが悪いだけ?。

これが取り出した文字盤&ムーブメント。

ケースの内側もチェックしますが綺麗な状態。

ケースの洗浄は終わってツヤが出ましたね。

綺麗になったケースにムーブメントを戻して電池格納部をチェックします。ところが竜頭が少し飛び出た感じになります?。

再度、ムーブメント取り出しで竜頭のみ差し込んでみればジャストサイズ。

スペーサーを装着しなければピッタシ収まります。

スペーサーを入れると竜頭が少し浮きます。スペーサーの膨張か変形か?
竜頭の巻芯に装着されたパッキンへのグリスアップで対応するしかありません。

全体的にツヤが出て綺麗になりました。

ブレスごと洗浄で弓環も綺麗になりました。

バネ棒ですが綺麗ですが伸縮がぎこちなく、交換します。

カレンダー情報を入力して時間を合わせて電池交換メンテナンス完了です。
結局「竜頭の不具合」の原因が定かではありませんでしたが。
強いて言えば、カレンダー情報を入力しようにも電池の入替で動作せず。
電池を抜いて壊れたか?と思いましたが、電池のマイナス端子が辺りが弱く
端子バネを起こして強く当たるようにすれば普通に動き出し、
カレンダー情報も問題無く出来ましたから。
電池と端子の接触不良で一瞬の間だけ電池が外れた状態になっていたのかも?

SEIKOの古いクォーツ時計ですから電池交換で動かない場合は「分解修理」となります。
その場合の費用は10.000円〜30.000円くらいの予算をご用意頂かないと
受付さえ出来ません。
また分解修理して動いたとしても、各所の部品の摩耗もあり
その後10年とかの使用には無理があります。
また問題は電子部品の不具合。これは部品ごとの交換しか対応法がありませんが
もう古い部品ですから存在しません。
存在しても、それは何十年も悔過した新品です。 よって分解修理で動いても、
その直後に「電子部品の不具合が出た場合は修理の費用が無駄になる」
そのリスクはご了解頂かないと後悔する事になります。
よって古いクォーツは「電池交換で動けば使える時まで使えばOK」と
割り切って使用される事をお勧めします。

「TAG HEUERのページ」では殆どでパッキン交換が行われておりますが。
TAG HEUERのパッキンが劣化している事が多いのでは無く。
「交換用のパッキンが入手出来る」という事です。
更に普通のOリング形状ですから既製品でも合わせる事が可能。
他の電池交換も必ずパッキン交換が必要ですが、入手出来無い為に交換出来ません。
残念ながら殆どの電池交換では元のパッキンを再利用となります。
また「竜頭パッキン」の交換も不可ですから防水機能にはご注意ください。

BRANDJAPANCASIOG-SHOCKその他不動修理受付不可