先日タグ・ホイヤーの電池交換を預かりまして。

ホイヤーでも少しオールドなタイプ。
(アンティークなムーブメント。)
内部は綺麗ですから電池交換メンテナンス。
そして裏蓋パッキンも交換依頼ですから、あまり痛んでは無かった
ですが交換して返送。
それからしばらくしてからメールが。
「炊事程度でガラスの内側が曇って止まってしまいました」と?
曇って3日以内なら乾燥させる事も出来ますが”止まった”となれば
もう内部は錆びているハズ。でも何故炊事程度で?
送られて来た腕時計はやはり内部が錆びていましたが。
「防水試験は行いません」と書いてあるものの一度開けたとて
極端に防水性能が落ちるものではありません。
それが極端に落ちた原因は「プッシュボタンからの浸水」
これは私も初めての経験。
新しい(買って10年以内)腕時計ならそうでも無いのですが
今回のホイヤーは20年くらいは経過しているか?
よってプッシュボタンのパッキンがボロボロ。(スカスカ)
長年の経過でパッキンが劣化していたのです。
ところが長年の汚れも詰まっていてパッキンの代役を
果たしていた様です。
それをケースの洗浄をした事によって乾燥仕切ったパッキンは
ゴミのごとく洗い落とされていた訳です。
ここで防水試験をすれば分かる事ですが防水試験器は無い。
ただ、そこまでしなくても洗面器に水を入れて
裏蓋を閉めて竜頭を差し込んで放り込めば分かった事でもあります。
残念ながらその習慣はありません(;_;)
折角ムーブメントまで取り出すのだから、これからは古いクォーツでも
特にクロノグラフはそれくらいの事をしないといけないなと感じた次第。
過去にも同じ腕時計を何度か電池交換メンテナンスしましたが
こういった事は無かったもので。
こうやって裏側からの写真を見ても綺麗なもの。
錆びた後でもあれば疑ってチェックしたのですが。
これから洗面器試験くらいはすることにしますか。
しかし、プッシュボタンからの浸水がチェック出来ても
交換するパッキンは無いのです(v_v)。よって対処法は
※ 「電池交換メンテナンスは完了ですが防水は不可です。」と言うか。
※ 「初めからケースの洗浄はしない。」とするか。
※ 「古いクロノグラフは断る」(何を持って古いと決めるのか?)
これ「防水不可になる場合は洗浄は無しでお願い」なんて言われたら?。
洗浄の前にプッシュボタンを外す手間までは掛けられないしね・・・。