何処までの作業が?/2011.7.29

こちらで紹介の電池交換メンテナンスですが、裏蓋を開けた時の写真で。

ケースと裏蓋の接触面がコテコテの物がたまにあります。

先日もあおずかりの時計でその状態のものがありまして。

発送と同時に「内部の様子は、こちらでご確認下さい。」と掲載URLを
送っておりますが、それを見たお客様は驚き。

というのも何でも動かなくなったので「近所でOHして直後に送られた様」。

お客様
「あの時計屋さん、OHを依頼したのにケースの汚れも落として無かったのですね」と。

唖然としたという感じでしたが。「それで普通」です。手抜きでも何でもありません。

そのOHがいくらだったかは分かりませんが。

ウチの親父もそうでしたが職人さんは「機械(ムーブメント)を正常にする」
ということに主眼を置いてます。

よってムーブメントを触わる以外はついでの仕事になります。

変な例えですがオペはお医者さん、準
備・片付けは看護士さんの仕事みたいなものですか。

よって私がやっている「電池交換メンテナンス」を
職人さんにお願いしたら良い顔はしないでしょう。

多少の汚れなら作業ついでに「さっと拭き取る事はするでしょう」でも
コテコテの場合は下手に触る事によって、徹底的に汚れ落としの作業に
掛かるきっかけになってしまうので触らないのです。

徹底的に触る事になればOHの作業+
余計に1時間を取られても職人さんから見れば
請求に上乗せできない作業になるからです。

私の場合も「店頭電池交換」では汚れには触りません。
簡単な物は拭きますが。

職人さんと同じです。店に持ち込んだ方に

「汚れが凄いですから電池交換1.500円の他に、清掃代金1500円頂きます」って
言えばビックリされると思おりますね(;^_^A。

私が行っている電池交換メンテナンス。
親父に言わせると、あれだけの事したら「最低でも5.000円は頂かないと」
受付けるのは無理と言おります。(もちろん写真撮影は無しで)。

今回の場合は「他店でOH→当店で電池交換メンテナンス」でしたが。
逆の方が理想で出来れば

「当店でメンテナンス→他店でOH」がベストの選択ですか。

他店でOH後の腕時計の裏蓋を開けて内部を触りたくは無いですからね。

当店はOHの依頼は外注しておりますからメインは

「電池交換メンテナンス」と「簡単な修理」がメインです。

「保存用(鑑賞用)のメンテナンス」に3.000円掛ける事になる。

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