修理依頼の範囲

最近、多いのがLUMINOXの電池交換ですが。

この時計私には何が本物で偽物か？または平行物か？サッパリなのですが。

私の経験ではLUMINOXに「ETAムーブ」（ブランドウォッチ汎用ムーブ）が

入った物をみたのは過去に1度きり。

それが本物とするなら私が電池交換してきた物は100％に近く偽物ばかり。

私にすれば↑こういうムーブは海外の雑貨ウォッチのムーブメントという認識です。
LUMINOXは殆どこのムーブですが。（これも本日、到着時には止まっていたと連絡が）

よって大したムーブでは無いが使い捨てでは無い。一応は電池交換は可能なムーブメントです。

”一応”と言うのは「OH（歯車1枚1枚を分解していって掃除する）までは出来ないが」という意味です。

つまりは時計メーカーという認識は無く雑貨ウォッチに近い認識です。

ところがお客様は、どうも「ブランド・ウォッチ」という認識の方が多い。

申込時に「ブランドウォッチ：LUMINOX SERIES 3400」とか書いて来る方が多い。

でも現実には「秒針外れ」「電池交換で動かない」凄いのになると「ムーブ内のネジを締めたら動いた」

他にも、とてもブランド・ウォッチとは思えない症状のオンパレード。

でも「持ち込まれるLUMINOXの98％は電池交換で動きます」

でも、↑こういった針外れなどはある程度は「そういう作りだから仕方が無い」という代物。

これに「保証のある修理を求められても」困ります。

↑これなどもお客様の気持ちを分かりますが「外れ無いようにという修理」を求められたら

修理不可で断るしかありませんが、1年前に電池交換のついでに取り付けたが為に受けました。

こういう事が多いのでLUMINOXは、何処も触る事を避けるといっても良いでしょう。

こんな事書いたら、余計に電池交換して貰えなくなるのでしょうが。

先日も「adidasデジタルのプッシュボタン修理」のご依頼が有りましたが断りました。

これも「電池交換メンテナンスのついでに効きが悪いので見て下さい」なら「どうぞ！」となりますが。

「プッシュボタン修理依頼」となると断るしかありません。

adidasデジタル。これも私らにとっては「一応、電池交換は出来る時計」扱いです。

部品の発注は勿論不可ですし、素材も粗い。フェイク物を触るのと同じくらい

触ったら何が起こるか分からないのです。

ただ、それを言っていたら「セイコー・シチズン以外は電池交換の受付が出来なくなる」

とういう事になるのですが「間違いなくトラブルも少なく、お客様から恨まれる事もないでしょう」

私なんざ「触ったが為に、恨まれる事多々」最初から断っておけば良いのに。って事だらけですか。

いずれ時間を取って「時計屋に取って修理認識の範囲」「私に取っての範囲」

こういう意味が一般の方には分からないから誤解を生じる訳ですが解説が必要ですかね。