修理受付の終了
今朝は更新も終わってからも溜まった電池交換もなく余裕のブログ書きです。
昨日は一日、職人さん探しでしたが結果は「見つからず」
ネットと姫路の街の両方でしたが、総体的にみると職人さん達の感覚は。
「まだクォーツやってるの?」っていう感覚が伝わってきました。
つまりはクォーツは単価が安いという特性から関わっている時間が無いといったところか。
ネットで当たっても始めは、お問い合わせ有り難うござおりますって雰囲気ですが。
話しが進んで「で、どのくらいの仕事量になりますか?」となり。
「クォーツのOHが月に5〜10個」というと、とたんに声色が変わります。
なるほど・・・基本的に時計職人さんはクォーツに関わっていては食えないって感覚ですか。
考えれば私だって「バネ棒のみ・ベルト調整のみ」では受付を断るな・・・そう考えれば当然の結果か。
さて困った。何処かにはあるだろうと安易に考えていたもので、OHで預かってしまっている時計が6本もある。
どんどん日にちが経過していくし、依頼先が見つからないので焦りさえ。実際には昨日は悩みました。
今後どうしようかと?そこで昨日は姫路の時計屋さんにも訪問してみたのです。
修理では有名なお店なので、お忙しいこ事は承知なので仕事の依頼ではなく職人さんをご存じないかと。
結果はネット問い合わせと同じでクォーツメインでは受ける人は居ないでしょうと。
夜、一杯飲みながら考えていて浮かんだのがその、訪問したある時計屋さんの言葉。
「清瀬さん、クォーツのOH受けていくらになります?」って言葉でした。その時は
ウチはそれしか無いのだから仕方が無いのに・・・。と思ったのですが。
そっか!「確かに、受けていくらになる」その発想だ!良い事を言う。
OHでの売上って月に3〜5万円ほど。しかも外注ですから利益は?と考えたら「いくらになる?」
「時計屋は売って、直して一式」修理も受けないと信用が・・・なんて常識に固まっていた自分が情けなく思え。
店の現状をかえりみれば「時計の販売は諦めて電池交換のみ、しかもネット受付で」つまり。
現状が全く常識の体をなしていない時計店ではないかと。
そんな事をしている自分が何、いまごろになって常識的な形に拘っているんだ?そう
考えると自分が馬鹿に見えてきた次第。
そんな事を考えていると、この15年の行き詰まり悩んだ事例が走馬燈の様に。
この15年で、テナント運営の衰退・ネット販売・オークション参加
テナント撤退・販売からも撤退・電池交換メンテナンスの開始と、めまぐるしく形態を変えてきました。
変化の都度、「どうなるのか?」「何をしたら良いのか?」「これでよいのか?」と思い悩んだ事が懐かしい。
団塊の世代や、その上の方にはよく「あんた達の年代は大変だ」と言われます。
よって私だけが大変なのでは無く、この時代に責任を担う位置に偶然居た者の役回りと考えます。
私の場合は頼りたい時期には既に父は高齢で相談相手にはならない状態でしたから。
結果的には自分ひとりで考えるしか無かった訳ですが、それがこういう時に役立ってくるとは。
結局「無理なものを何とかしようとしていただけか?」そう思ったら急に肩の荷が軽くなって
「修理受付は諦めるしかないか!」って気分に。体裁など考えている立場には無いなとも。
今は電池交換メンテナンスで頑張るしか無く。修理受付は無しの時計屋でも良いではないか。
それで電池交換メンテナンスまで減ってしまうなら、また自分の事だから他の事を考えるだろうし。
決めたら即行動。今朝は預かっている方5人に連絡。
「事情があって今回は急ですが、今後も修理が出来なくなりました」と事情を説明して全て返却。
預かり物がなくなった事で気分もサッパリ!
と、思ったら電池交換メンテナンスの荷物、到着。頑張れよって声が聞こえる様ですね。