コンプリートサービス(ライトポリッシュ)開始 by セイコー

2012年10月。セイコーからコンプリート・サービスといって「ケースの洗浄&ライトポリッシュ」サービスが開始 されました。
今後メーカー預かりでの洗浄は「普通のサービス」になるのでお客様に了解を頂いて預かって下さいという案内が来ました。

「洗浄サービスは不要」という選択出来ますが料金は同じ。また「古いメカニカル」も受付に追加されたという新しいニュースもあります。

また別途「研磨サービス」(本格的な研磨行程)も可能というサービスも始めたという事です。

価格ですが「ケースとバンド」は別料金ですが合わせると「23.100円」ですか。
新品仕上げは本業のメーカーが行うわけですから、こういう料金帯系になるのでしょうか。
また私みたいに「洗浄したら、こうなっちゃいました!ゴメンサイ」何て言い訳は通らないでしょうから保険を掛けた料金帯系なのかもしれません。
ただし、勿論ですがセイコー製品だけです。

上記価格からはメーカー価格では「電池交換のみで4.200円」ですが、わたし「3.000円」で電池交換メンテナンスとして洗浄まで請け負っております。
(防水テストはありませんが)
それにしても価格設定についてメーカーのパワーには驚きますわ(v_v)
私ならメーカー価格の半分であっても恐ろしくて頂けない金額であり、仕事もメーカーの作業レベルの半分も出来ないという事であるのかもしれません。
仕上がりの具合は私とメーカーの両方を比べた人しか分からない事でもあります。

私がこのメンテナンス・サービス(研磨・洗浄)を始めたのが2006年ですから、もう6年になります。よく継続出来たものと自分でも今更ながら驚きですが、3.000円という価格だからこそ継続出来たと思っております。つまりはお客様から納得頂いて頂戴できる料金は「時計を直す手間」であって清掃はついでのサービス。そういう考えが元にあります。

でもセイコーが始めたとなると修理代金は勿論「研磨・洗浄」も立派な「手間仕事」という認識になって行くのでしょうか。
そう言えば、その昔ガソリンスタンドで洗車はタダだったものが今や、オイル交換同様「別途費用が発生するサービス」になっているのも事実。

それはさておき。この私に、この案内がセイコーから来たという事は、まだセイコーの顧客名簿に残して頂いていると言う事の様です。(ほんと消されても仕方が無いくらい商品の仕入れ部品の発注、またメーカー修理も出していないのです)。
それは電池交換メンテナンスの作業に追われてメーカーへの依頼分まで時間が割けません。
メーカー修理が必用なお客様には「直接メーカーへ送って下さい」と案内しております。

反面メーカーの案内は「メーカーは直接お客様からの受付はしておらず最寄りの時計店へご依頼下さい」となり私の対応では矛盾が生じております。
それは私の環境からすると「仕入れて売る・部品を発注して直す・メーカー修理の中継ぎをする」どれをとっても発生する責任に対しての費用対効果が低すぎるからです。
それと個人的に感じるのは「納期が掛かり過ぎる」そのスピード感ではお客様に対応出来ないと感じるからです。(メーカーなら通用する納期ですが)

これだけ時計店が減少してくるとメーカーもそろそろユーザーと直取の時代かとも思おります。それを可能にする環境がネット社会にこそあります。

もう販売の占拠率でも大手家電・量販・百貨店が大半を占めている時代。(今の時代ではネット販社も入るでしょう)。
激減していく昔ながらの時計店の販売分くらいは、メーカーが直販しても。また修理の直受けをしてもメーカーは管理は出来る時代です。ただ諸事情諸々ってところですか。


Cooの腕時計Blog