休みが明けて

サイトの電池交換受付はお陰様で多数のご依頼頂き忙しくしております。
それが今月(6月)は珍しくゆっくりしておりまして。
荷物が積み上がることは無く。

春先、医者から疲れが溜まっていると指摘されたことと
偶然重なるかのように仕事もゆっくりになり。
こんな時こそと。”神のお告げのまま”ではありませんが。
「ゆっくりするっか!」と6月、頭から暇で時間が余っているにも関わらず
ゴルフの練習や散歩も休止して身体を休める事に専念。
そして先週、たまには運動もしなくては、と。
珍しく土曜日なのにゴルフに行っておりました。当然
土曜日に閉めていたので「荷物の受取が出来ず」
日曜は仕事をしながらシャッターを開けておりましたが届く荷物も無く。

「今月はゆっくりするか!」と決めて掛かっていたら、月曜にこうなりました。
1年くらい前から「レターパック」が大半で、メジャーな発送手段になったものです。
仕事もお陰で月末になって初めて忙しくしております。
それと現在、修理センターさんに替わったので修理の
「対応品種・対応修理内容が増え」修理のご依頼も増えております。
その昔「私は国産時計メーカーのみ扱おります」としておりましたが。
現在、その国産時計メーカーの修理や電池交換よりもインポートブランドが増えました。
写真の荷物には「SEIKO・CITIZEN」は無く、インポートやブランドウォッチのみ。
言い換えれば国産に拘っていては仕事が無いということでもあります。

これは私の先見性では無く、ネットのお陰と届く時計が教えてくれたものです。
ネットのニーズがあるがまま対応していたら忙しくなっていたというのが実感ですが。

最近、来店されるお客様の声を聞いていても「電池交換してくれる店がない」と
持ってこられます。その数があまりに多いのですが。
「こうなると普通に受けている事が不安になるくらいです。」
私も断った方が良いのかな?などと様子を伺うこの頃です。
そういえば知り合いの飲食店で先日「お持ち帰り」を頼んだら
”夏場はお断りしているので例外を作りたくない”と言われましたが。
「トラブルの原因になるなら断る」ということと同じかもしれません。
時計店としては「クレームの数と収益のバランスでしょう」
それだけ最近は簡単に弁償を求める方が増えた事が影響しているかとも。
最近の時計は昔の様に”修理して弁済”が難しい流通経路なのです。
よって1個、弁償したら電池交換数十個分が吹っ飛びますからね。
私は時計店でありながら「販売は切り捨てましたが」それとは反対に。
販売だけにして「電池交換は切り捨てる」」そういった店が増えているのも現実の様です。
もう昔の様に「関連した事なら何でも」という時代では無く、一つに絞って
「より専門性」を前面に出していけないと生き残れないのかも知れません。

何せ「今までの”習慣です”は頼りにならず」「何処まで頭を切り替えられるか?」
自営業者として生きる限り、この終わることが無い葛藤は続くのでしょう。
それはお勤めの方も同じで10年前から現在まで、と同じ仕事を継続されていて
収入を維持できる方は少ないと思おります。
10年前。「スーパーのテナントで販売(国産時計)をメインにした時計屋」から
両親の介護・他界と流れに合わせて自分の生活パターンを変えているウチに
出来上がったのが今の形ですから、ある意味”先祖様のお陰”と言えるのかも?


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