新品の洗浄

先日、ご依頼があった「GRAND SEIKO」の電池交換メンテナンス。

申し込みフォームでは「正常動作」「洗浄コース」「ベルト調整」のご依頼です。
もう「オールド・クォーツ」の部類ではありますが、分解修理する訳でもなくとお預かり。

そして到着して見たら新品未使用。プライスがぶら下がっていても不思議では無い輝き。
もちろん時間もあっております。

未使用品ですからブレスやバックルにも汚れは無く。ベルト調整もされておりません。

裏蓋にも保護シールが貼ったまま。
「洗浄の都合があれば剥がして頂いてもOKですが、戻しておいてください」というご依頼も。ただ、これは剥がしたら貼ることは不可能です。

「私、てっきり洗浄する程度の汚れはあるものと」。これを洗浄しろと・・・。
つまり更に綺麗にしてくださいって事で。以前にも本当にあった話で
「綺麗にしてください」とフォームの備考欄に書いてあって、到着したら。
プライスが付いたままの新品・・・・新品を更に綺麗にってか!?

この時計も現物をみて即「お断りのメール」。ベルト調整だけはしておきますが
「洗浄や電池交換」どころか裏蓋を開けることさえもご勘弁頂きたい旨を伝えました。

新品から5年くらいならまだしも、この時計。綺麗ですが30年くらいは経っているでしょう。
裏蓋を開けることで、気圧が変わったり温度の変化で電子部品が破損するリスク大。

せめて「止まっている時計ならまだしも」、正常動作では裏蓋を開けただけで
何かあれば全て、こちらの責任。

つまり「動いている時計が不動で戻って来て納得する方は居りません」
それに何かあっても責任も取れないオールド・クォーツです。
「オールド・クォーツ」の「NC・NR 弁償も求めない」の了解があればまだしも
何もなしでは「返却させて頂きます」と。

メール送信後、電話が掛かりまして
「オークション調達」「未使用を謳っていた」「内部のチェックが目的」という事で。
やはりそういう意味だったか!と一安心。でも
オールド・クォーツの了解事項は、ご存じない様なので、
電話では説明も長くなるので今回はお断りしました。
せめて申込時に「オークション調達」とでも記載があれば分かりますが。

何も記述が無ければ「新品を”洗浄して綺麗にしてください”」って事になります。

ネットでは状況から、取り方一つで恐ろしい申し込みに見える事が多々あります。
(^_^;)

これピンと来ない方の為に。
「クリーニング屋さんに、新品のプライス付きの服を持ち込んだら?」
店の人はどのように解釈すると思います?(^_^;)

この翌日に、再度ドルチェの電池交換メンテナンスのご依頼を頂き。
「NC・NRで弁償は求めません」と記載があり。
ご理解頂けたようでホッ!と致しました。


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