いのちに合掌

昨日(2014.10.19)は絶好のゴルフ日和でしたが
お寺の行事に参加するために「たつの市はアクアホール」へ行ってきました。

分かりやすく言うと「お経ライブ」を見に行った感覚です。
西播(西播磨)地区の日蓮宗のお寺(46ヶ寺)の檀家信徒で会場が一杯になりました。
3時間ほどのスケジュールでしたが満足のいく内容であり有意義な一日でした。
檀家信徒、つまりは在家信者。そういうと宗教団体ぽいですが、ようは
お寺の檀家さんで真面目にお寺やご先祖さまに向き合いたい人の集まりです。

よって聴衆の方は座ってみているだけで、コンサートのような熱狂はありません。
こういうイベントには大体ですが70才以上の方が殆ど。
私のように50才程度で参加している人は皆無です。

お経の次は私ら在家とは違って出家した方の法話もあり。
出家する制度もあるんだ・・・と驚いた次第です。
わたしも出家というものには興味があります。
でも、まだまだ娑婆世界の方が魅力的と感じる煩悩だらけの在家人。

こいう所に来られるかたは普通は70才くらいからと書きましたが。
言い換えれば両親を亡くして落ち着いてから縁を持つ方が多い様です。
そして来られる方というのは強制で来ている人は居ません。
よって皆さん、表情が穏やかです。
今までに多くの苦労・苦難・悲しみを乗り越え。
それを、ただの思い出へと昇華する事ができたがゆえに感じる境地。
そこまできて初めて感じる事ができる穏やかな時間と心を得た人々。

この集まりの目的は「お寺離れした現代」ですが
生きて居ることに感謝出来る人であろう。その表現の一つとして仏壇に手を合わせよう。
題目を唱えよう。それを習慣化しようという集まりです。
わたしも10年前なら線香くさい営業キャンペーンみたいに捉えていたでしょう。

最後に”気仙沼の歌手”熊谷 育美さんのコンサートもあり聴かせて頂きました。
(お題目の掛け軸を背景にスポットライトを浴びて歌う姿は神々しくみえます)
その魂の歌声にアンコールの拍手が鳴り止まず。
じいさんばあさんの集まりだけに、ご本人が驚いて居られましたが。
感動のフィナーレとなりました。
(わたしの場合、思わずiPhoneでアルバムをダウンロードしておりました)

お寺の施餓鬼もそうですが仏事に触れる度に心安らかに、そして穏やかになります。
煩悩だらけの娑婆世界、そうで無ければ生きられない社会からのリゾートですか。