部品価格の高騰

写真はTAG HEUERクロノグラフのムーブメント。
2014年現在のクロノグラフではこの様な重厚なムーブメントは搭載されておりませんが。
ブランド・ウォッチのクロノグラフには多く採用されたムーブメント。

ムーブメントの人気というのは一般の方には分かりません。

でも外観をみると「TAG HEUERセル・シリーズはヒット作品」未だに人気が高い。
人気が高いと言う事は高値で売れる。売れるとなると修理もする業者が居る。

修理のためには交換パーツや、あるいは「ムーブメント交換」の需要が出来。
修理用部品の生産が止まると希少価値で値段が上がるという構図になります。

2014年の現在その「価値が出て値段が上がる」という状況になっております。
こうなると「部品を持っているところの言い値」という状態になっていきます。
このムーブメント。分解修理は複雑で職人さんは対応出来ません。
よって「ムーブメント交換・対応」ですが交換は4〜50.000円くらいです。

その金額は来年は分かりません。またこれと同じデザインで
「デジタル表示が付いたモデル」通称「セナモデル」は既に部品の価格高騰。

回路交換だけでも4〜5万という理解出来ない金額になっております。
(ムーブメント交換ならいくらになる?きっと恐ろしい金額になるでしょう)

こうなると私としてはセナモデルは電池交換で弁償など言われたら対応不可
となると厄介な事になり以上は「電池交換お断り」となります。
TAG HEUERとは取引が無いので正確な情報は分かりませんが
いざという時の交換パーツが無くなるとメーカーでも「交換パーツの在庫無し」
と言う理由で断わられる事になるでしょ。
(G-SHOCKも10年以上前の時計は、電池交換で動く時計でも
交換用のパッキンの在庫が無くなると上記理由で断られます)

私の場合は、全てのお預かりに共通する事ですが
「リスクは了解して、弁償までは求めない」となれば電池交換くらいは対応可能です。
ただメンテナンスで「ムーブメント取り出し」までは、お勧めしにくいですね。

 

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