言葉と文章

サイトのサブタイトルは「きさくな時計屋さん」ですが。
最近は”きさく”どこか無愛想な時計屋になっております。
いえいえ、それどころか不愉快な時計屋かも知れません。私がお断りした方は特に。

今までは「ネット=クレーマー」みたいに言われおりましたが。ネット社会も
もう十数年を経てこなれてきたと言うか。
皆さんわきまえておいですから、そんな時代ではありません。
怖いのは普通に思った事が口に出る・・いえ、タイピングする人、いえ普通の人です。
これリアル世界では相づちを打ちながら聞き流せる事ですが
メールで、それをするとニュアンスが違ってきます。
でもネットで一番怖いのは「スーの人」であったりします。
深読みしないで思ったままで送信して来る人は怖いです。
「掲載写真の番号が飛んでいる理由は?」とか「コピー品で弁償を求める人」
「ガラス交換完了で送った時計が”開封したら割れている”と返送されて来た事」等。
こちらから感じるのは「ヤカラを仕掛けてきたぜ!」としか取れません。
現実は全て「言ってみただけ!」の感じでしたが。
また、そういう事だろうと気さくに対応していたらドッカン!と来ます。(-_-)

ネットではメールですから文章に残る訳で、視覚で感じます。聴覚とは違うのです。
視覚ですが、お客様の表情は見えず年齢も分からないだけに怖く感じます。
文章を読んで20代前半なら”可愛げ”ですが。50代と思えばクレームか?
そんな文章はよくあります。言い換えれば私が送信する文章も同じ事。

今でも「防水時計なのに何故、防水保証が出来ないのか?」的なご依頼が来ます。
多いのは普通にお断りすると。「建前論は分かっておりますって!」的に、
どうしても依頼されようとします。(何も記載が無ければ、ご了解済みと解釈できるのに)
断っても送ってくる方も少なくは無く。返送の手間だけが発生する事も多々。
そこで無愛想に素っ気ない返信をする事にしております。
たまたま最初のご依頼で、その対応に 出くわした方はお気の毒ですが。

今まで、気さくに対応してきましたが。個別のメールで細かく言い分けを文字にすると
印象が悪いので受付けてきましたが。結果的には損害を被る。そういう事例が多くなり。
売上で消化できないレベルに成って来ました。そこで苦肉の策としての「無愛想な返信」です。
強引な依頼・送りつけには効果覿面ですが店の評判は悪くなるでしょう。
また手間が掛かり過ぎるご依頼。お客様側で、過度の期待をされているなと感じた方。
「今回は、ご期待に添えなくて申し訳ござおりません。」とお断りする事に決めております。
(そう言えばメールに”顔文字や感嘆符(!)”使わなくなったな・・・と。)

親切心や売上欲しさに受付けた結果。
お客様にとって、ご自分の時計で残念な思いをさせる事が回避出来るなら
嫌われることや悪評が立つ程度の事は辛抱ですか。
なるべくお客様に「それは諦めて頂くしかありません、ご辛抱ください」。
なんて返信はしたくないですからね。

2011年6月サーバ引越で過去データの引越が出来ず新設です。