受付出来ない理由

「受付出来ない理由」ですが、これについては何度も触れてきた事で、このサイトを
2004年の開設当時からみて来られた方には読むまでも無い記事ではあります。

理由を簡単に言えば「弁償が出来ないから」です。
一般から見ればメーカーから「取り寄せて部品交換するだけでは?」と思われております。
ところがこの業界、横の繋がりはありません。
またファッション・ブランドの時計は時計業界とは世界が違おりますから余計に。
何か起これば部品の調達は出来無い為に、
時計屋でも新品の時計を買いに行くしか対処法がありません。
(数千円の電池交換が何十万もの弁償になるので受付が無くなるのは自然なながれか)

買いに行くと言っても発売して5年も経っていれば、売っている店も無い訳で。
詰まりは「弁償も出来ない」という話で「代替え弁償ほど厄介なものはありません」
国産の時計でも10年も経てば部品は無く、ブランド・ウォッチも同じです。
では何故受け付ける?という疑問も浮かぶでしょうが、それを言ってたら
宅配便の会社は運べる物は限られてしまおります。

車なら「何年式とか」。世間を走る車を見て経年を感じますが
時計はご自分の時計でも「古くなったという認識は薄いようです」
また車なら車検を何度か受けると経年を感じます。でも時計というアイテムは
車検も無く、世間で流行っているものとは比較しにくい。
電池交換だけでは経年を感じにくい物でもあります。
車に車検が無くガソリンを入れるだけのものなら?とも思おりますが。

ユーザーから見れば時計も壊れたらメーカーから部品を取り寄せて交換すればOK。
そういう思いが常識のようです。そのせいか
「難しい事を言おりませんから壊れた箇所のみ交換して頂けたらOKです」。
そう言われますが、時計は部品が流通していない以上
「元の形にさえ戻して頂ければ」は無理難題になります。

それが今の世の中では「難題と分かっていて触ったのか?」と突っ込まれる訳で。
2014年現在の時計業界の体勢からいえば
「電池交換の受付をする行為に無理がある」そんな時代になった感じがします。

サイト開設から10年が経過しました。開設当時は物珍しく、読んで頂く方も多く。
電池交換や修理受付について、ご理解頂きたい事などを
アナウンスする役目を果たせたと思っておりましたが。開設から10年。

当時、読んで頂けた方には、もう過去の古い情報。
ところが2014年、現在。古いはずの情報が次の世代の方の検索に掛かり。
受付例が掲載された新しい情報」として世間に広がりつつあるようです。

それが証拠に最近「防水保証を求める電池交換」「入手不可の部品交換」のご依頼が多いです。
もちろん対応しかねる不可能なご依頼で「お断り」するしかありませんが。
電話での問いあわせは99%が全くサイトは読んでいない方です。
ページ数が多すぎて読んでも分からず「受付可能か電話で聞いた方が早い」という事でしょう。
そんな方に解説も面倒ですから「今は対応しておりません」とお断りしております。
受付フォームからの方は受付しておりますが。
最近は携帯を携帯することすら無く、携帯の番号を削除するか思案中です。

丁寧に説明して(電話では不可能ですが)、ご納得頂ければ、
まだまだ「対応出来る電池交換は多い」ですが今後はどうなるのか?

2011年6月サーバ引越で過去データの引越が出来ず新設です。