防水時計(2015.4.24)

何時も私の店の前をスーツ姿で通る青年が居ます。
毎日の事なので顔を覚えてしまう訳ですが、先日入って来られて。
青年「この時計、気圧対応の電池交換は可能でしょうか?」と。
(時計は雑貨の類いでダイバー風、おそらく時計に興味は無い方でしょう)

私の回答はお決まりのセリフになります。
何故、わざわざ「断られる様な依頼の仕方をされるのか?」
私の想像するところでは。

1.若いので名前の通った大きめの店が安心出来るでしょう。
 そういう店では当然の対応。「外観から防水機能を理由に断られる」

2.そして青年は断られる理由は「気圧防水」という言葉がキーワードらしいと感じる。
 (それさえクリア出来る店を探せばOKと考えるでしょう)
3.次々と店に入って「気圧防水には対応出来ますか?」言うが断わられる。
4.だんだん、時計店の対応に嫌気がさしてきて入った時から警戒心の顔で訪ねる事に。
5.時計店から見たら、表情が険しいクレーマーに見える。
6.ダメ元で、店構えがしょぼい私の店でも良く通るので入ってみるか?

この辺りで、私の店に入って来られた感じですが。
真実の程は分からずあくまでも想像。
今更、私が解説しても不信感で聞いている方には時間が掛かり過ぎる。
「防水はどうでも良いので替えてください」と言われたら即、交換OKなんですが。

防水時計の電池交換はCooの腕時計、開設当時から伝えたかった事です。
あれから10年が経過の現在、電池交換事情はどう変化したか?

結果から言えば「更に厳しくなった」。
私の近隣では「受付さえを中止した店が多い」。
では私の店の電池交換が増えるのか?。答えは「No!」です。

おそらく時計の所有者の方の考えは「電池交換はメーカーしか無理らしい」
メーカーが定かでは無い時計は「使い捨て」するしか無い。
もう「スマホがあれば、それで良いではないか?」
そういう発想が定着しつつあるようです。

つまり既存の時計メーカーは消費者に取って
「時計ってめんどくせー物ばかり作りやがって!」と。
どんどんスマホに流れて行き
時計はどうでも良いアイテムになっていくのでしょうね・・・。

ついに本日は「Apple Watchの発売日」今後の時計業界はどうなるのか?