想像の世界(2015.4.25)

先日、紹介のApple Watchの記事。

クォーツ・ショックから50年。再度、業界がシャッフルされる時期が到来か?
時計メーカーは生き残りに賭けてスマート・ウォッチに向かう気がします。
(高級機械時計は別として)
スマート・ウォッチに「時計業界」が飲み込まれるのでは?とさえ感じます。
自分の業界だけ見ていたら、家電業界の様にパソコンメーカーに
飲み込まれていた!って感覚と同じでしょう。

もう時計を電池交換に時計屋へ!なんて話は昔話に。
もう30年もすれば「その昔ね、時計屋さんって職業があったのよ」という感じですか。

今後はスマホのように自分で充電して使う時代に。
スマート・ウォッチとして、今のスマホの代用が出来る時が来れば。
(もう10年以内にはくるでしょう、何時の間にか携帯からスマホになっていた様に)
スマホ感覚なので時計を毎日のように充電する事に抵抗は無いでしょう。

クォーツ・ショックから50年。今やゼンマイ時計は一部のマニアの時計です。
人々の頭にある時計は「クォーツ」。
今から10年前でさえ「文字盤に書いてあるQuartzの意味は?」なんて質問が。
当時、十代の人の質問で、ネットに上がった時もありました。
平成生まれくらいからは、それだけクォーツは当たり前に。
今から50年後、いえ30年くらいで今は普通のクォーツ・ウォッチは見かけ無くなり。

スマート・ウォッチが普通になるでしょう。
現在のスマホやタブレットの価格帯になるでしょうから4〜8万円くらいで
スマート・ウォッチが主流になるかと。時計業界も家電メーカーの様に
パソコンメーカーに飲み込まれていく時代は遠くない。
GPSを搭載し電波時計のアンテナは電波塔から衛星に置き換わり。
そうなると時差修正は不要でスマートウォッチが自動切り替え&自動表示。
となれば標準時間・精度・時差というものは、ネットインフラと同期するでしょう。
そういう仕事はパソコン業界のお家芸。
つまり時計はパソコンメーカーの方が安心感が持てる時代が来るのは自然な流れ。

その頃の一般の時計はというと簡易機能のみ搭載のスマート・ウォッチ。
時間とクロノグラフ・万歩計・心拍計くらいの機能が、ガラス面をスワイプで
簡単に切り替えが出来る、ボタン操作不要の廉価バージョン。
となると2〜3万円が一般用という時代が来ているでしょう。
(この頃、今の文字盤や針は無くなり、液晶の3D表示に切り替わるか?)

そして今で言う雑貨ウォッチの類い。(時計機能のみの安い時計)
高い物は不要で時計機能のみを求める方も居るでしょう。
そういう方にとって”毎日充電”は敬遠するでしょうからやはり電池時計。
でももう「電池交換してくれる店は存続不可能」ですから。

自分で電池交換をできる事が必須条件。
そこで新たな素材、プラスチック感覚の金属素材が開発され。
裏蓋は指で「めくる」か「ラッチを持ち上げ回すか」で簡単に開けられ、
簡単に自分で電池交換できる。
それで1万円以下、そんな流れになる気がします。

確かに一々、時計店に交換に行くという行為がナンセンスな気がします。
スマホに置き換えて考えれば。何年かに一度、スマホはショップに行って
電池交換して貰わないと使えない、そういう感覚は不自然。
メーカーから見ても購入後のメンテナンスに現状でも小売店(時計技術者)
をアテには出来ない訳ですから、そうなるのは仕方が無い。

となると私の場合あと何年食べていけるのか?引退するのと競争ですね。
また何か他の収入源を考え直す時期が着実に近づいております。(-_-)