防水機能の程度(2015.4.30)

まだ問い合わせで「防水機能の程度」について誤解されております。

電話が鳴って「TAG HEUER(他・防水時計)の電池交換はできますか?」この
問いあわせがあります。
私マニュアルの棒読みの様に「防水テストが無しで宜しければ可能です」と回答します。

ここからが話がややこしくなり「断っておくか!」という結果になります。
簡単に言えば「防水テストまでは不要です」と言って頂ければ電池交換は可能です。
正確に言えば「そこまでは求めません、動けばOKとします」なら完璧。

「あとは余談」


これが「防水テストが無しで宜しければ可能です」と言うと。
意味を理解する人が少ない様です。多い反応は

お客様「必要ですか?」「では、テストして下さい。」です。
私:「防水テストは出来ないのですが」

お客様「というと防水機能が無くなるのですか?」
私:「いえ。無くなりはしません。
    入っていたパーツは戻すわけですから、防水機能の保証が出来ないという事です」

お客様「では、どのくらいまで大丈夫ですか?」

この辺りで「お断り」することになります。
この先を続ければ「何処まで責任を持つか?どこまでは辛抱するか?」
まるで契約の確認の様になり。
後で数万円の弁償させられるなら「断っておくほうが無難」となります。


「理想の接客」

お客様「電池交換できますか」
私:「ハイどうぞ、何でも出来ますよ」

と言って電池交換して解説も説明もしないで時計をお渡し。
そして「ニッコリ笑顔!(^o^)」

これでお客様からは「感じの良い店だな・・・」
何処へ行っても断われ「意味不明な、言い分けを聞かされるのに」

「良い店だ!」と私の評判はうなぎ登り!(か、どうかは別として)
好感度アップ!

私の両親が生きて居たら言うでしょう。
「難し事は言わず黙って替え上げれば。お客様には喜ばれ、
  こちらはお金が入って両得やのに」と。
私も、そうしたいですが時代はそうもいかず。


実際、お得意様はその様な接客ですから
皆さん「防水機能 なんて理解さえされておりません」

「それでトラブルに、ならないのか?」答えは「なりません」
電池交換の後に「ガラスが曇ったり」「遅れたりの不具合が出れば」
こちらは、また修理として預かり「修理費用を頂くだけ」。
ブランド・ウォッチなど対応出来ないものは「諦めて下さい」というだけ。
こちらに責任は一切ありません。という態度で問題になったことも無い。
不具合が出たとしても100人の電池交換で一人か二人でしょう。

だったら難しい事、言わずに黙って電池交換すれば良いのでは?


得意様、以外の方はすべて「素性の分からない人、扱い」です。
(絡む人か否か・責任を求めるか・弁償させるか)」
お客様の方で、信用をクリアする努力をして頂かないと断る事になります。


メールならこのページのURLでもお知らせすれば解決です。
でも電話してくる方は「防水機能は無くなります」と断わっておいた方が無難。

「このページの内容を、分かった様に振る舞い私も安心して電池交換した後に」
了解した覚えも無く証拠も無いだろう。「訴えます」と言われた経験があります。(-_-)
結局、仕掛ける人や虫の居所で来る人は、どう気を遣っても無意味という事は
サービス業の共通点でしょう。

そういう人でも大概の人は「大人になってから、反省するもの」。

今の時代、お客様が「安心感を醸し出す努力をして頂かないと出来る事も出来ない」
色んな断われたシチュエーションを思い出して頂ければ、
誰しも心当たりがあると思われますが。