解体の準備

写真の様にまだ充分住める家で解体するのは勿体ない家屋です。

家の主は既に亡く4月から、家の片付けを始めておりまして。
私にとっても思い出の品がある家ですが維持するにも費用が掛かる。
まずは解体の前に片付けの依頼。その片付けの依頼の前に
重要な品々の仕分けが必須です。現金とか書類・写真ですが
これだけは業者さんでは、何が重要か判断がつかない。

この作業は、両親が亡くなった時にも2回経験しておりますが。
今回は家を賃貸として貸し出す予定だったので。
家を明け渡す作業もプラスされます。
よってスケルトン状態が必定ですから、出るゴミの量が半端ではありません。
粗大ゴミに出せる量では無く、何度クリーンセンターへゴミを運んだ事か。
その為に怪我もし、ホコリも吸って更に体調も崩しました。
春の怪我と体調不良を、この年末まで引きずる事になろうとは。

それが終わってやっと片付け業者の方に依頼する訳ですが。
業者さんの片付けが進まないと、仕分けが出来ない作業もあります。
しかも、私が住んでいた家屋では無く、店を閉めて通いながら
「日々、コツコツ片付け」なんて事では何年掛かるか分からない作業になります。

最初から解体することが分かっていれば、業者に丸投げでも良かった訳ですが。
解体が決定したのは、片付けが終わった4ヶ月後ですから仕方が無い。
(その分、解体費用は安くなりましたが)

もう年内は仕事よりも身体の養生に努めることに決めました。
この3年は頻繁に店を空けて介護、そして片付けに通っていたので、
この一年で売上激減。
養生に努めている場合でもありませんが健康より大事な仕事は無く
この歳になると、そういう所から健康のバランスが崩れる事も心配です。

仮にですが、充分に分ける物があっても異議が出たりして紛争になった場合。
その費用はこの「解体費用に充当する、お金から支払われる」という事らしく。
そうなると解体さえ出来ない状況に陥ります。

最悪は遺産の全ては紛争費用に化けて、まだ足りない事になる。
足りなくなった時点で紛争費用は各自での実費に成り。
分け合うはずだったお金を使い果たすことにより。
紛争が自然に終息するという皮肉な結果になる事も多いらしく。
相続さえが自然消滅というパターンになるらしいです。
結果的には誰にも何も残らず、家は傾いて危険な状態のまま放置。
そんな悲惨な結果にならなくて胸を撫で下ろします。

今回は無事に滞りなく集結できました、これも。
お爺さんの子孫11名、誰からも異議が出ることも無く、
親戚一同、皆さんが良い人であった事に感謝すると共に。
ご先祖様のお陰と言えるでしょう。