ブレス・バックルの歪み

SWATCHですが電池交換は簡単ですから時計屋の出る幕は無い。

ステンレス無垢バンドにブレスバックル。バックルの歪みの修整ですが
「受付は不可」の内容です。これはブログ・ネタでの掲載。

このバックルは無垢構造のものが多く。それだけに曲がると修正は堅く難しい。
苦労して時間を掛けても、修正出来る可能性も低く。またお金が頂けるような綺麗な仕上がりにはなりませんから、費用を頂けない。
訳ありで無ければやらない作業でもあります。

歪みの修整をしていたら「バックルのピンが抜けました」。
抜けたと言っても、抜ける構造にはなっておりません。抜こうしたら抜けませんが。
抜けた物は戻せない。さて、どうする?(ここまで作業30分)。

このピンですが一本では無く、分割して出て来ましたから中で折れたのでしょう。
つまりは「ピンが折れた事が原因で遊びが大きくなり、爪が留まらなくなった」
というのが症状ですが。そのような事を想像することは不可能。
よって「バックルの分厚い板」を曲げようとして四苦八苦が現状です。

さて同じ太さのピンが無ければ外れたままで返却するしかありません。
よって普通に受付さえ出来ないご依頼内容でもあります。
ステンレスの棒で「径がジャストサイズで合う」事が最低条件。

軽くハンマーで叩き込んで入るくらいでジャストサイズ。

適当に切断して、飛び出した部分はグラインダーで削ります。

最初からピンを替えれば楽が出来ましたが、先にバックルを修正しようよした痕跡だけが残ってしまって凸凹。これでも完璧な修正は不可です。何とか外れない程度で”パチン!”と心地よく留まることはありません。

それでも運良く留まった訳で、留まらなかったら掛けた時間は無駄で終わる訳です。